工業用品EC「震坤行」が170億円超を調達

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工業用品ECプラットフォーム「震坤行工業超市(zkh360.com)」がシリーズDで1億6000万ドル(約173億円)を調達したことが明らかになった。リードインベスターはテンセント、コ・インベスターは「鐘鼎資本(EASTERN BELL CAPITAL)」、「元生資本(GENESIS CAPITAL)」、「君聯資本(LEGEND CAPITAL)」、「経緯中国(Matrix Partners China)」で、「華興資本(China Renaissance)」が財務顧問を務めた。

震坤行は2018年8月にシリーズCで1億2900万ドル(約139億円)の出資を受けるなど、これまでに30億元(約470億円)近くの資金調達に成功している。

同プラットフォームは製造現場で使用される補助材料や消耗品をメインに取り扱っており、ワンストップ型の工業用品販売ソリューションを提供している。昨年8月時点の報道では26の製品ラインを展開、5000以上のブランドの製品100万SKUを有し、製造業分野の1万2000社がサービスを利用しているとのこと。全国各地に8のエリア倉庫と35の小型倉庫を建設しており、将来的には倉庫の数をそれぞれ12と300にまで増やすとしている。

この1年間に、製造業向け保安用品や個人用保護具(PPE)を取り扱う「上海航利実業(Shanghai Hangli Industry)」を買収。先進製造業のエンドユーザーを大量に抱える上海航利と、震坤行のサプライチェーンや事業スキーム提携において合意に至った。2019年5月には、鉱業に従事する「建龍集団(JIANLONG GROUP)」との戦略提携を行っている。

震坤行の昨年の売上高は約20億元(約312億円)に達しており、今年の目標は成長率300%を維持することだという。

本シリーズで出資を主導したテンセントの投資機関「騰訊投資(Tencent Investment)」マネージングパートナーの李朝暉氏は次のように語る。「工業用品のワンストップサービス市場は巨大だ。テンセントはこの分野のサプライチェーン統合や、デジタル化のさらなる推進に大きな可能性を見いだしている。震坤行は今後さらに充実したサプライチェーンを構築し、高品質な顧客体験を提供すると確信している。テンセントも産業デジタル化のサポート役として、優秀な企業と共に長期的な価値を創出していきたい」
(翻訳・畠中裕子)

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