中国ペット医療最大手「新瑞鵬」、ナスダック上場に向け目論見書提出

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中国ペット医療大手「新瑞鵬寵物医療集団(New Ruipeng Pet Healthcare Group)」(以下、新瑞鵬)が1月24日、米ナスダック上場に向け、目論見書を提出した。同社はペット医療を手掛ける中国初の上場企業を目指し、ラストスパートの段階に入った。

新瑞鵬の総裁で獣医師の彭永鶴氏は1998年12月、広東省深圳市でペット病院「瑞鵬寵物医院」を開設した。これが現在の新瑞鵬の礎となった。同社は2015年以降、7回の資金調達を実施した。出資者には、「高瓴資本(Hillhouse Capital)」や「中金資本(CICC Capital)」、テンセント(騰訊控股)などが名を連ねた。22年12月にスイスの食品大手ネスレから戦略投資を受け、同社ペットフード部門のネスレ ピュリナペットケアと提携した際には、中国のペット業界に衝撃が走った。

目論見書によると、新瑞鵬は22年9月時点でペット病院1942カ所を抱え、年間約500万件の症例を診察している。病院数と症例数の点で、同社はすでに中国最大、世界第二のペット医療プラットフォームとなっている。20年時点で、同社の評価額はすでに300億元(約5800億円)に達していた。

中国最大のペット病院グループ「新瑞鵬」、数百億円の資金調達 テンセントも出資

新瑞鵬の売上高は20年が30億元(約580億円)、21年が47億8000万元(約930億円)だった。22年は新型コロナウイルス再流行の影響があったにもかかわらず、52億元(約1010億円)を超える見込みとなっている。過去3年間は高額な運営コストの影響で赤字が続いたものの、赤字幅は徐々に縮小している。粗利益は、20年は1億4000万元(約27億円)だったが、22年1〜9月は2億2000万元(約43億円)と着実に伸びており、黒字化に向かう可能性は高いとみられる。

*2023年2月4日のレート(1元=約19.3円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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