中国、新エネ車の補助金終了も 公共車両の全面電動化で産業振興

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【新華社北京2月13日】最近、工業・情報化部など8部門が公共分野の車両全面電動化先行区での実証実験を全国的範囲でスタートさせるとの合同通知を出した。複数の専門家は、この手だてによって新エネルギー自動車(NEV)の使用環境が最適化され、産業の発展が図られるとともに、付帯の手だてと施設を一段と完全にして、NEVの発展に持続的に「加速度」をつけるようにしなければならないとしている。

公共分野の車両全面電動化の実証実験スタート

実験分野の新規・更新車両においてNEVの割合を顕著に高め、都市バス、タクシー、環境衛生、郵便・宅配、都市物流配送の分野で80%にすることを目指す。新たに増やす公共充電スタンド(標準スタンド)と公共分野のNEV普及台数(標準車)の割合を一対一にすることを目指す。高速道路サービスエリアで充電施設の駐車スペースの割合(予測)が小型車駐車スペースの10%を下回らないようにする。

公共分野の車両全面電動化先行区での実証実験をスタートさせて、公共車両全面電動化のサポート体系を整え、NEVの普及、インフラ建設、新技術・新モデルの応用、政策・規格・法規の整備などを促す面で積極的なイノベーション(革新)を図り、先行して試行する。

中国自動車技術研究センターのベテラン首席専門家・呉松泉氏は次のようにみる。公共分野の車両の電動化を推進するのは自動車業界の省エネ・排出削減を促し、グリーン交通輸送体系づくりを急ぐ重要な一環である。公共分野の車両を突破口に全面的電動化を速めれば「一挙多得」だ。第1は転換・高度化を急ぎ、グリーン消費をけん引すること、第2は技術の発展をけん引し、イノベーション能力を高めること、第3は省エネ・排出削減を促し、環境改善を助けることである。

一部の業界関係者は同時に、これはNEV購入補助金の終了後、需要拡大を通じてNEVの発展の勢いを維持する強力な手だてであるとみている。

産業の質の高い発展を複数次元で推進

深圳では、公園シャトルバスは市民に「小黄魚」と呼ばれ、二階建て観光バスは「紅胖子」、大通り横丁を行き来する流しのタクシーは「深圳藍」と呼ばれ、純電動の公共交通車両が深圳の美しい風景になっている。

統計データによると、2022年末時点で、深圳では900本余りのバス路線に計1万5896台の純電動バスが投入され、バスの100%純電動化が実現した。年平均34万5千トン(標準炭換算)が節約され、二酸化炭素排出量が135万3千トン減少した。

少なからぬ業界関係者から見て、公共分野の車両の全面電動化はNEVの質の高い発展を複数次元で推進するものといえる。

中国自動車技術研究センターでは、現在、中国の新エネルギー商用車の全体的浸透率は9%未満で、そのうち新エネルギートラックは7%前後に過ぎず、通知が一部の分野の新規や更新車両中のNEV比率80%を目指すと指摘したことで、実験都市に比較的高い要求が出されたとみている。

全国乗用車市場情報連合会(CPCA)の崔東樹(さい・とうじゅ)秘書長は次のように話す。公共分野の全面電動化の実証実験は「弱点補強」の重要な役割を果たすだろう。以前、公共分野の電動車はコストが高く、値段が張ったが、現在国が強力に推進し、積極的に発展させており、市場の機会が大きく、企業の参加度が高いので、発展の潜在力が大きくなるだろう。

今回の政策はさらに、全国統一の大市場の形成にも資する。「商用車は以前一部の地方で『一地一市場』、さらには『一村一市場』だった」、崔氏はこう述べ、政策による強力な普及で、優れた車種が優勝劣敗の形で推奨されるようになるとの見方を示した。

このほか業界関係者は、通知が各省・自治区・直轄市の経済発展レベル、NEV産業の基礎、普及・使用状況などの要因を総合的に考慮して、実験地域を3種類に分け、それぞれの地域の実験都市に10万、6万、2万という異なる車両普及目標を与えていることは、政策の公平性を体現したものだとみている。

付帯管理制度を持続的に充実させる

複数の業界専門家は、付帯の手だてと施設を一段と充実させ、NEVの発展に持続的に「加速度」をつけるよう提案している。

中国自動車技術研究センターでは、実験都市は自身の特徴に合わせて、産業チェーンの各方面の資源を十分に調整し、実験の過程で生じる可能性のある目詰まり(障害箇所)問題の積極的な解決を図るべきだとしている。そして地元の実際のニーズに合わせ、特色ある場面(シナリオ)、特色ある分野、主要な新技術・新モデルに焦点を当てて、革新的発展の事例を模索し、実験における「典型的ベンチマーク」を築くよう提案している。

重慶市経済・情報化委員会自動車工業処の王昭傑副処長は、当面さらにNEVと充電インフラのモニタリングプラットフォーム関連データの融合を重んじ、V2X(Vehicle to Everything)、充電網とエネルギー網の融合、インタラクションを引き上げるべきで、同時にまた、VRCI(Vehicle-Road-Cloud Integration)のインフラ整備を推し進めるべきだと語った。

少なからぬ業界関係者は次のようにみている。関連産業チェーン企業は積極的に後に続き、システミックプランを提供すべきだ。実験都市のニーズと結びつけ、地元の実情に合わせて製品、技術、サービスなどの総合的ソリューションを提供する、ICV(Intelligent Connected Vehicle)、V2G(Vehicle to Grid)などの新技術の応用を促進する、関連革新モデルの着地(誕生)・応用に共同で取り組む。

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