「沃朴物聯」、SaaS+ブロックチェーンで商品流通マネジメントサービスを提供

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「沃朴物聯」、SaaS+ブロックチェーンで商品流通マネジメントサービスを提供

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2014年創業の「沃朴物聯(wopuwulian)」は、ブランド企業に向け商品流通のスマートマネジメントを提供する企業だ。「商流SaaS+動的タグ+ビッグデータAI+ブロックチェーン」を活用し、オンラインでの商品流通管理システムを構築。各商品を媒介としてブランド、販売経路、実店舗、消費者、アフターサービスなどの各当事者をつなぎ、商流を加速させている。

創業者の袁涌耀氏によると、効果的な商品流通管理は従来型のブランド企業が「ニューリテール」へとアップグレードするための重要なワンステップだという。現在は商品流通上の各当事者が、ブランド企業が定めたルールを自らの既得権益のために破っている状態で、商品出荷後はフォローの術がないため流通経路における各種データの取得が難しく、企業のリアルタイムでの調整や科学的な意思決定ができない状態となっている。

この問題の解決を目指し、沃朴物聯は動的タグの自主開発に至った。従来の偽造防止コードとは異なり、カオス理論と国際的な暗号化メカニズムの活用により、模倣されにくく動的に変化する。スマートフォンを使えばいつでもどこでもコード認証が可能であり、商品の安全性や記載情報の信頼性が保証され、流通経路におけるバリューも高まる。このタグがいわば商品の身分証となり、流通途中の情報を効果的に保存できるうえ、物的資産に関する全流通データをブロックチェーンに集められる。仮想データと実際の流通データは全て対応しており、データが改ざんされることはない。

さらに、沃朴物聯が提供する商流SaaSシステムの機能は以下のとおり。

■購入前の商品認証と製品情報の取得。

■販売店の販売チャネル管理。不正な商品横流しの防止とチャネルの最適化を実現。

■実店舗の集客。各エリアの実店舗と消費者に対するプリシジョン・マーケティングが可能。

■アフターサービスと電子保証書。消費者はアプリを通じてアフターサービスを依頼でき、修理記録もリアルタイムで保存される。

■ユーザーデータの層別管理。スキャンデータは人、商品、場所、時間の4つの次元で保存される。

■ビッグデータのAI分析。管理者はデータレポートの閲覧が随時可能。企業のマーケティング効率の向上、チャネル拡大や科学的な意思決定をサポート。

ブランド企業に対するサービスモデルには大きな商業的価値がある。マーケティング段階を例に挙げると、従来の販促用プロモーションでは往々にして消費者ではなく販売店が最大の受益者となってきた。沃朴物聯のシステムでは各当事者が透明化され、ブランド側はデータに基づき地域に合ったマーケティング活動を実施できる。消費者に対するプリシジョン・マーケティングが実現し、その効果を直接フィードバックすることでプランの速やかなアップデートも可能となる。有名ブランド企業ともなると毎年のマーケティング費用は数億元(数十億円)規模のため、ポテンシャルは大きい。

沃朴物聯は主に大~中規模企業をサービスの対象としている。商品単価は100元(約1600円)以上であらゆる業界をターゲットとしており、すでに国内外の200社以上のブランド企業と提携済みだ。

同社の本部は杭州市に位置し、現在約70名の社員を抱え、主要メンバーはアリババ出身だ。現時点で「衆安保険(zhongan)」、シャオミ(小米科技)、「上海博将(BOJIANG CAPITAL)」などから4度の資金調達を終えている。
(翻訳・神部明果)

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