中国スカイワースVR、ヘッドセットに虹彩認証と視線追跡を搭載。”見る”だけでユーザー認証・決済が可能に

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テクノロジーが発展し、人々がより高い利便性やセキュリティを求めるようになるにつれ、指紋認証や顔認証などの生体認証方式を使ったユーザー認証が、従来の煩わしいパスワードに取って代わりつつある。

しかし、クロスリアリティ(XR)のニアアイディスプレイは指紋認証や顔認証などに向いておらず、ロック解除、ログイン、決済といった「ちょっとしたこと」をするのが難しい。ユーザーはコントローラ、文字・数字、スマートフォンなどを何度も切り換えなければならず、個人情報漏洩のリスクも高まる。

では利便性とセキュリティの高いXR用ソリューションはあるのだろうか。

その疑問に肯定の答えを出したのが「創維新世界科技(スカイワースVR)」だ。今年5月、複合現実(MR)一体型ヘッドセットのフラッグシップモデル「PANCAKE 1Pro」に、虹彩認証と視線追跡(アイトラッキング)を組み合わせた革新的な機能を搭載すると発表した。これによってユーザーの目がXRの世界に入るパスとなる。見るだけでログイン、決済、操作ができ、XRのユーザー認証や決済などが簡略化されることで没入感が大きく上がる。

虹彩認識と視線追跡を組み合わせた機能は、視線追跡技術ソリューションを手がける七鑫易維(7invensun)とモバイル決済ツールの微信支付(WeChat Pay)が共同開発したもので、決済機能も備えている。これを実現したのは虹彩・眼球運動イメージセンサーだ。両技術は1つのハードウエアシステムで動くため、デバイスの重量、サイズ、消費電力、コストを最小限に抑え、セキュリティや利便性などの面で互いに補完し合える。

まず、虹彩認証と視線追跡を組み合わせると、セキュリティが二重になる。

胎児期に形成される虹彩は生涯を通じて変わらず、人を特定する一意性を備えている。そのため、虹彩認証はセキュリティレベルが高い入退館管理や出入国審査の自動化ゲートなどで使われる。また、ランダムに表示されたドットを目で追う眼球運動は他人に予測できない軌跡となるため、視線追跡を加えれば非常に高い情報検出能力が実現し、セキュリティを大幅に高められる。

次に、虹彩認証と視線追跡を組み合わせると、利便性も高まる。

人の目には個人差があるため、異なるユーザーが視線追跡機能を使うにはそれぞれに合わせた校正が必要で、後で再び使うためにその設定情報を保存しなければならない。複数のユーザーが同じデバイスを使う、またはユーザーが複数のデバイスを使う場合は設定情報も切り換える必要があるため、視線追跡機能にはユーザー管理が必要となる。

このユーザー管理に虹彩認証を導入すれば、ユーザーは特別な操作をすることなく、設定情報の自動認証と切換ができるようになり、利便性が高まる。

さらに虹彩認識と視線追跡の技術は、サービスのカスタマイズやユーザー体験の向上に生かすことができるほか、暗号化、家族間のデバイス共有、未成年者の保護などさまざまなシーンに応用できる可能性がある。

七鑫易維共同創業者の徐筱氏は、デジタル経済時代に未来の勝敗を決めるカギは、継続的な技術革新にあると考えている。同氏は「提携企業と協力して、国際競争力のある中国産のXR虹彩認識・視線追跡ソリューションを開発し、金融機関並みのセキュリティと便利なアプリケーション体験を提供することで、XR時代の優れたユーザー体験の実現をリードしたい」と話した。

(翻訳・大谷晶洋)

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