家電量販から生鮮コンビニ、百貨店まで拡充する「蘇寧(Suning)」 2019年上半期の売上高2兆円

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家電量販から生鮮コンビニ、百貨店まで拡充する「蘇寧(Suning)」 2019年上半期の売上高2兆円

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家電量販大手「蘇寧易購(Suning.com)」が、2019年上半期(1~6月)の業績速報を発表した。

売上高は前年同期比21.63%増の1346億1800万元(約2兆円)。国家統計局のデータによると、今年上半期の中国全体の消費財小売販売額は19兆5000億元(約290兆円)で、そのうちオンライン販売が前年同期比21.6%増だった。

親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比64.37%減の21億3900万元(約300億円)で、税引前当期利益は同66.74%減の79億7300万元(約1200億円)だった。当期利益が大幅減となったのは、前年同期に同社がアリババグループの株式の一部を売却して約56億元(約800億円)の売却益を計上していたためだ。

傘下で運営するコンビニエンスストア事業での損失も響いている。生鮮食品や惣菜を主力とした「蘇寧小店(Suning Xiaodian)」は今期に営業損失を出しているものの、株式譲渡を実施した関係で、親会社に帰属する純利益は約8億元(約120億円)と、前年同期の約4億元(約60億円)から伸びている。今年6月末、蘇寧小店は蘇寧傘下のSuning Smart Lifeに全株式を譲渡した。つまり、今年下半期からはコンビニ事業は親会社の業績に含まれない。蘇寧はこれを受けて、今年の純利益が34億2800万元(約500億円)増加すると見込んでいる。

蘇寧は今期、全面的に小売業態を強化した。年初には商品グループを家電、消費者向け電子製品、日用消費財(FMCG)、ファッション・百貨店、インターナショナルの5つに大きく分けた。さらに不動産系複合企業ワンダ・グループ(万達集団)傘下の百貨店事業、仏流通大手カルフール中国法人を次々と買収し、百貨店事業やFMCG事業を補強している。

6月末時点で蘇寧易購リテールプラットフォームの登録会員数は4億4200万人に上り、同月のモバイル経由の受注件数はオンライン受注全体の92.54%に達した。また、同月末時点の蘇寧易購の店舗数(直営・フランチャイズ含む)は7503店だった。「蘇寧物流(Suning Logistics)」を含む物流事業では、倉庫および関連付帯施設の総面積が1000万平方メートルを突破し、低温物流チェーンは218都市を網羅している。

「国金証券(Sinolink Securities)」は、蘇寧易購が利益増加を維持しているのは主に資産分離と投資収益によるものと指摘しており、非経常損益を除外した純利益については楽観視できない状況とみている。戦略やリソース、運営効率を立て直すことで純利益を向上させ、キャッシュフローを改善させる必要があるという。
(翻訳・愛玉)

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