日産VCが戦略投資の「WeRide」 ロボタクシーの実用化で3年以内に黒字化を図る(上)

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日産VCが戦略投資の「WeRide」 ロボタクシーの実用化で3年以内に黒字化を図る(上)

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自動運転技術の進化が目覚ましい中、ロボタクシー(無人自動運転タクシー)の実用化に注目が集まっている。

自動運転技術を研究開発する中国の「WeRide.ai(文遠知行、旧:景馳科技)」のエンジニアリング担当副社長である鐘華(Hua Zhong)氏によれば、ロボタクシーの商業化に対する期待は非常に高いという。現在、オンライン配車サービス料金の約7割が運転手に支払われており、無人化が実現すれば大きなコストダウンが期待できる。WeRideの試算では、ロボタクシーを数千台規模で量産化できれば、1kmあたりのコストを現在の3.2元(約50円)から1.6元(約25円)に減らせるという。

ロボタクシーの普及を加速させるためには、AI・自動運転ソリューション、自動車メーカー、オンライン配車プラットフォームの3者による協業が可能な三角形モデルが不可欠だと鐘氏は語る。

こうした考えのもと、WeRideは昨年シリーズAで自動車メーカールノー・日産・三菱アライアンス(Alliance RNM)からの資金調達に成功しており、さらに広州の大手タクシー会社「白雲出租車集団(Baiyun Taxi Group)」と、広州の生物島(バイオアイランド)でロボタクシーのテスト運行を開始した。

日産の2代目リーフをベースにしたWeRideのレベル4自動運転車(写真:WeRideより)

さらにWeRideは、今年4月に安徽省安慶市で複数台のレベル4自動運転車両を同時走行させるテストを開始したほか、6月に広州市が発行した自動運転路上テスト用ナンバープレート24枚のうち20枚を取得した。ちなみに、残りの4枚は「広州汽車集団(GTMC)」、「小馬智行(Pony.ai)」、「AutoX」、「深蘭科技(DeepBlue Technology)」が取得している。

共同創業者兼CEOの韓旭(Tony Han)氏によると、同社の自動運転車両が中国の公道でテスト走行した距離は50万kmを超えたという。現在主に日産の2代目リーフやフォードのリンカーン等をベースとしている約50台の自動運転車は、約40台が中国、残りは米国でテスト走行を行っている。今年中に100台、来年には500~1000台まで増やす予定で、実用化に関しては、来年中頃には、広州と安慶の「かなり広いエリア」での実施を皮切りに、2023年には5都市への拡大を目指している。

WeRideが自社で自動運転車両のテスト走行を行うのは、大量の走行データを取得するためだ。さもなければ、アルゴリズムの開発、クローズドループ制御の構築において、他社との競争に負けてしまうのだと鐘氏は語る。

なお、韓CEOによれば、新しい会社名「文遠知行」は、中国古代の自然科学家である祖冲之の字「文遠」から命名されたという。
(翻訳・桃紅柳緑)

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