次世代通信規格を狙うファーウェイ  6G技術の研究を先行

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海外メディアによると、ファーウェイはカナダのオタワにある研究室で6G(第6世代モバイル通信ネットワーク)技術の研究開発を開始しようとしているという。この研究室は2010年に設立され、現在はすでにカナダの13の大学と広範な協力関係を持ち、交流を行っている。

ファーウェイは、6Gの事前調査を実施した最初の企業ではない。韓国企業もこの分野の最前線を走っている。今年の1月、LGは韓国で6G研究室を設立した。韓国政府は2021年に6G基準の研究を始める予定だ。 他にも、フィンランドとアメリカの2国が、6Gの事前調査を行うと意思を表明している。

今年の初め、フィンランド政府は「6Genesis」と呼ばれる6年間に渡る6G研究プロジェクトに2500万ユーロ(約29億4600万円)を投入した。ノキアとフィンランドのさまざまな研究機関や大学は互いに協力しており、韓国との提携も準備している。

アメリカも6Gの研究に着手し始めた。米国連邦通信委員会は、将来的に6Gサービスのために使われる可能性のある「テラヘルツ波」周波数帯を開放することを満場一致で決定した。95ギガヘルツ(GHz)~3テラヘルツ(THz)をカバーするこの周波数帯は、実験的な使用のために開放される。ベル研究所は現在、事前調査を実施するパートナーを探している。

中国、韓国、フィンランドの企業は、5G技術の研究開発において大きな優位性があり、5G特許取得数の上位に位置している。6G の研究開発に早く入れば入るほど、今後の業界標準規格の作成にあたって優位に立てるのだ。

ファーウェイ、ノキア、サムスンは5G技術の研究では上位に位置している(データ:Nikkei Asian Review)

6Gはまだ理論的な研究開発段階にあり、将来どうなるのかまだ誰もわからない。「6Genesis」プロジェクトの担当者、Pouttu氏は、6G技術の研究開発では、素材、製造プロセス、エネルギー消耗問題など、様々新たな課題にも直面しなければならないと語った。

2009年、ファーウェイが5Gテクノロジーの研究を開始したのは、中国が3Gのライセンスの発行しはじめたころだった。 6Gの研究スパンは基本的に5Gと同様で、そのサイクルは10年以上続く可能性があり、2030年以降に商用化されると見込まれる。(翻訳:Ai)

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