中国コスメ、日本市場で存在感増す  特にZ世代に刺さる

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中国企業が産業チェーンの上流で発展を続ける中、化粧品業界では「完美日記(Perfect Diary)」に代表される中国のコスメブランドが日本市場で存在感を増している。

Perfect Diaryは2022年7月、日本の実店舗コスメセレクトショップに上陸。同年第4四半期(10~12月)には、同社の12色動物アイシャドー・ハイライトのオンライン販売がアマゾンジャパンと楽天市場で、部門別売り上げランキングの第1位となった。

日本のコスメセレクトショップ、ロフトが次のトレンドとして注目する「ネクストコスメ2022」のランキングでは、Perfect Diaryの動物アイシャドーパレットが中国製品で唯一ランクインし、第5位となった。

同社の海外市場事業の関係責任者は、「本社は日本で中国ブランドの美意識を強調し、限りない美しさを主張することで、若い世代が美的センスに自信を持つよう促している」と説明。同社は他の化粧品ブランドとは異なり、テクノロジー感の表現に力を入れ、柔軟さと鮮度重視の開発スピードで、AIなどの技術を駆使して市場のトレンドを捉え、常に驚きと輝きに満ちた新製品を開発しているという。

日本市場における同社の成長は、そのコンセプトの成功を裏付けている。日本の「Z世代」(1995~2009年生まれ)を対象とする調査組織「Z総研」が発表した「Z世代が選ぶ2022年下半期トレンドランキング」のコスメ部門で、Perfect Diaryの動物アイシャドーパレットがアイシャドー製品として唯一ランクインし、第8位となった。

今月11日、同社の親会社である広州逸仙電子商務が広東省広州市に設立した初の工場が操業を開始した。同工場は同社と世界最大手の化粧品ODM企業の一つ「COSMAX(コスマックス)」が共同で建設した。投資額は6億元(1元=約20円)以上、建築面積は7万8千平方メートル、研究開発、製造、品質管理が一体化されている。工場の完成により同社の国内外への拡大に重要なサポートと保障が提供される。

ここ数年、Perfect Diaryや「花西子(フローラシス)」などの中国コスメブランドが世界各国で存在感を増している。中国税関のデータによると、2022年の中国のコスメ及びトイレタリーの輸出額は前年比16%増の56億2500万ドル(1ドル=約146円)に達した。

Perfect Diaryは日本以外に、東南アジアの市場開拓も続けている。同社の海外業務責任者は、「各国の消費者の中国ブランドや中国のトレンドに対する注目度は高まり続けており、われわれが海外市場を開拓するチャンスはますます増えると考えている」と述べた。今後同社は、日本を含む各国の文化や人々の好みを深く洞察し学び、現地の消費者により適した商品開発を行い、中国コスメブランドの海外展開の新たな可能性をさらに探っていくとしている。(新華社広州)

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