中国「独身の日」セール、今年はAIが大活躍 大規模言語モデルで効率化

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中国の電子商取引(EC)業界最大のセールイベント「独身の日(双11、ダブルイレブン)」が10月31日〜11月11日の12日間にわたって開催された。今年のダブルイレブンでは、人工知能(AI)が主役として活躍した

天猫(Tmall)や淘宝網(タオバオ)などアリババグループのEC事業をたばねる淘天集団の戴珊・最高経営責任者(CEO)は「2023天猫双11発表会」でAIについて20回言及し、「オンラインショップ加盟店のために10以上のAIツールを用意した」と述べた。

アリババと並ぶEC大手の京東集団(JDドットコム)の今年の双11の目玉は、AIを活用したショッピングアシスタント「京小智」で、セール開始から10分間で延べ188万回以上利用されたという。

ネット大手の騰訊控股(テンセント)傘下でネット広告事業を手がける「騰訊広告(テンセント広告)」は、テンセントの大規模言語モデル「混元(Hunyuan)」を広告制作に活用した。

ネット検索最大手の百度(バイドゥ)も、同社のアプリ内で利用できるECサービス「百度優選」にAIを活用したショッピングアシスタント「小優」を導入。双11の期間中は、全てのECプラットフォームのスケジュールをまとめて掲載し、消費者のショッピングをサポートした。

ソーシャルEC大手の小紅書(RED)は双11に向けて、文書作成用AIアシスタントを発表し、ワンクリックで商品の説明文を投稿できるようにした。

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EC業界では、大規模言語モデルを活用したサービスの実用化が進んでいる。小売事業者は、意思決定・商品投入・クリエイションが迅速かつ容易になり、的確な戦略に基づいた事業展開を進められる。大規模言語モデルは「研究室」を飛び出し、すでに商業利用の段階に入っている。

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(36Kr Japan編集部)

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