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第6回中国国際輸入博覧会が10日までの6日間、中国上海市で開かれ、第1回から6年連続で出展した「皆勤賞」のパナソニックグループがガラス建材一体型の太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」や、植物廃材を原料とするサステナブル(持続可能な)素材「kinari(キナリ)」など先進的な製品を披露した。中国との絆は深く、中国での事業拡大に揺るぎない自信を示している。
パナソニックホールディングス(HD)の楠見雄規社長兼グループ最高経営責任者(CEO)は今回、初めて現地入りした。他の日本企業のブースにも足を運ぶなど、精力的にスケジュールをこなした。実際に会場を訪れてみると、中国のイノベーションと成長のすごさを感じたという。輸入博は展示だけでなく、現地の生の声が聞ける絶好の機会だと指摘。中国市場は外資企業を鍛える場で、中国で競争力を培うことで世界市場でより良いパフォーマンスを発揮できると語った。
楠見氏によると、中国はパナソニックグループにとって最も重要な海外市場の一つで、中国での売上高はグループ全体の27%を占める。中国では今後、エネルギー効率と健康的な暮らしを重視した住空間や新エネルギー車向け部品、スマート製造に力を入れていく。
本間哲朗副社長兼グループ中国・北東アジア総代表は、パナソニックの技術を導入した高齢者向け住宅を江蘇省宜興市などで展開していると紹介した。2月には、同省無錫市の工場で純水素燃料電池によって熱や電気を生産ラインに供給する実証実験も始まっている。
本間氏は日系企業などが加盟する中国日本商会の会長も務める。日系企業1200社を対象に実施したアンケートで、今後の中国での投資について「減らさない」または「拡大する」と答えた企業は半数以上に上ったという。(新華社上海)
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