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AI創薬のユニコーン企業「晶泰科技(XtalPi=QuantumPharm Inc)」が11月30日、香港証券取引所メインボードに上場するための目論見書を提出した。同社は今回、専門性の高いハイテク企業の上場審査基準を緩和する新たな上場ルール(第18C章)に沿って申請を行った。この新規則を活用した中国のテック企業としては2社目となる。
晶泰科技はマサチューセッツ工科大学出身の物理学者3人が2015年に設立した企業で、深圳市に本社を置き、中国と米国で事業を展開している。量子力学の第一原理計算、先端AI、高性能クラウドコンピューティング、拡張可能な自動化ロボットを組み合わせることで、製薬や材料科学(農業技術、エネルギー、新たな化学品・化粧品)などを手がける企業向けに医薬品および材料科学の研究開発ソリューションとサービスを提供している。
調査会社フロスト&サリバンによると、晶泰科技は量子物理学・AI・自動化を組み合わせた世界でも数少ない医薬品・材料科学の研究開発プラットフォームだという。
23年11月24日時点で、同社はファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、独メルクなど世界的な製薬大手を含む100以上のバイオテクノロジー・製薬会社や研究機関にサービスを提供してきた。新型コロナウイルス感染症が流行してからは、ファイザーの委託を受け、世界で初めて米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けた新型コロナ経口治療薬「パクスロビド(Paxlovid)」の開発にも加わった。
今年上半期までに調達した資金は累計で約7億3200万ドル(約1100億円)に達しており、出資者にはテンセント(騰訊)、紅杉中国(HongShan)、Google、ミレーアセット(Mirae Asset)、ソフトバンクビジョンファンドなどが名を連ねている。
*2023年12月6日のレート(1ドル=約147円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部:畠中裕子)
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