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中国のスマートフォンメーカー「星紀魅族集団(Xingji Meizu Group)」は11月30日、武漢市で開催した発表会で同社初のARグラスを発表した。
ARグラスは「MYVU Discovery」と「MYVU」の2種類で、価格はそれぞれ9999元(約20万円)と2499元(約5万円)だ。2つの製品には7500元(約15万円)という大きな価格差がある。代表取締役でCEOの沈子瑜氏によると、両者の唯一の違いはディスプレーにあり、MYVU DiscoveryがフルカラーのマイクロLEDを採用しているのに対し、MYVUは緑色の単色だという。
フルカラーマイクロLEDディスプレーは顕耀顕示科技(JBD)が手がけるが、まだ歩留まり向上の段階にあるためコストが高めになっているようだ。沈氏は、フルカラーディスプレーのコストは単色の何倍にもなるとした。
両製品ともスピーカーを内蔵しており、MYVU Discoveryは動画投稿プラットフォーム抖音(Douyin)の視聴やナビゲーション、プロンプター、リアルタイム翻訳などに利用できるが、MYVUはハードウェアの制約があるため抖音は視聴できない。
光学面ではいずれもポリマー回折光導波路を採用し、太陽光のもとで使用できるほど十分に明るい。重さはMYVU Discoveryが71グラム、MYVUが43グラムで、装着すると普通の眼鏡のように見える。
両製品ともに、別途指に装着するスマートリングやつるの部分に組み込まれたタッチパッド、音声など複数の操作に対応している。ユーザーはリングを装着したうえでジェスチャーを使って、あるいはタッチパッドを操作して、動画を視聴したりメッセージを返したりすることができる。
またMYVUシリーズには星紀魅族が自社で開発した大規模言語モデル「Flyme AI」を搭載している。沈氏は、ARグラスは大規模言語モデルを搭載するのに最適なデバイスのひとつだとした。
発表会では、スマートフォン「MEIZU 21(魅族21)」シリーズも発表した。米クアルコムの「Snapdragon 8 Gen 3 」搭載で、韓国サムスン電子と協力して開発した画像処理アルゴリズムを使用。DCI-P3 広色域に対応し、全面的に刷新したISO感度の技術と多焦点ロスレスズーム技術を採用した。
MEIZU 21は80ワットの急速充電や、65ワットのUSB-PD急速充電が可能で、4800mAhの大容量バッテリーを搭載している。
星紀魅族のスマートフォンは、スマートカーとの連携という点で他社製品と一線を画している。MEIZU 21は今回のグレードアップによりスマートコックピット向けOS「Flyme Auto」とのコネクティビティが安定し、移動体験がより快適になる。価格は3399元(約6万8000円)から。
*2023年12月11日のレート(1元=約20円)で計算しています
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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