中国、偽物「AirPods」の製造グループ摘発 被害総額35億円

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米アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods」は中国でも人気だが、市場に出回る「偽物」が大きな問題となっている。

四川省遂寧市の警察当局は1月26日までに、広東省と広西チワン族自治区でAirPodsの模造品を製造・販売したとして、22人の容疑者を逮捕し、摘発した製造拠点9カ所と販売拠点8カ所から模造品の完成品6万9000個余りと未完成品4万5000個余りを押収した。被害総額は1億6700万元(約35億円)に上る。これらの模造品は、広東省、四川省、山東省、海南省など、中国の10余りの省や市で販売されたという。

このニュースが報じられると、SNSには「あなたが購入したアップルのイヤホンは偽物かもしれない」というハッシュタグをつけた投稿があふれ、さまざまな議論が巻き起こった。

なぜAirPodsの偽物が後を絶たないのか?

本物のAirPodsは高価だが、模造品の製造コストは低い。その差額で得られる利益を目的に、犯罪者は模造品の製造に手を染める。

消費者側にも問題はある。「メンツ」のためだけに、偽物だと分かっていても模造品を購入する消費者が一定数存在する。もちろん、正規品のAirPodsを買うつもりでも、偽物と見分けられない場合もあるだろう。しかし、信頼性の低い取引プラットフォームを利用し、価格の安さの誘惑に負けて模造品を購入してしまう人もいる。問題の根は深いと言わざるをえない。

2月発売のアップル「Vison Pro」、中国の「偽物の聖地」で既に出回る

*2023年2月6日のレート(1元=約21円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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