中国の宅配便取扱量、10年連続で世界トップ 23年は19.4%増の1320億件

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中国の宅配業は現在、物流分野で総合的な輸送組み合わせ効率が最も高く、情報化と組織化の水準が最高で、コストパフォーマンスが最も優れ、サービスエリアが最も広い業態の一つで、素晴らしい「中国の名刺」になっている。国家郵政局の趙沖久局長がこのほど、国務院新聞(報道)弁公室の記者会見で明らかにした。

趙氏によると、宅配業は次に挙げる六つの傾向が見られた。

①産業規模は拡大傾向にある。宅配便取扱量は10年連続で世界トップとなった。2023年の宅配便取扱量は前年比19.4%増の1320億件、宅配業務収入は14.3%増の1兆2千億元(1元=約21円)に上り、宅配便の1人当たりの年間利用量は90件を超えた。

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②サービスネットワークがより円滑化した。「ハブ・ルート・ネットワーク」からなる現代的な宅配サービス網体系の構築に注力し、京津冀(北京・天津・河北2市1省)地域や長江デルタ地域(上海・江蘇・浙江・安徽1市3省)などの都市群を中核とする国際郵便・宅配ハブ群をおおむね形成した。湖北省鄂州市にアジア初の貨物専用空港「鄂州花湖空港」が開港し、すべての建制村(行政区画としての村)に郵便サービスが行き届き、都市部と農村部をカバーし、世界に通じる郵便・宅配サービス網がほぼ整った。

③産業発展の推進エネルギーがより一層充実した。科学技術イノベーションによって産業イノベーションを推進し、産業の情報化とスマート化の水準を高め、輸送効率とサービスの質を向上させた。大型仕分けセンターのスマート化改造を進め、無人倉庫、無人運転車両、無人機(ドローン)などを素早く活用し、クラウド型倉庫管理システムを導入した。

④サービス産業チェーンが強化された。適時性が高く、カバーエリアが広く、コストパフォーマンスの高い郵便宅配サービスにより、中国は11年連続で世界一のオンライン小売市場となった。

⑤グリーン(環境配慮型)発展が加速した。二酸化炭素(CO2)排出量の2030年までの減少転換、60年までの実質ゼロを目指す「双炭」目標の達成に向けた戦略に取り組み、3項目の国家標準を打ち出し、関係部門と共同で行動計画を作成し、グリーン・低炭素型発展実施意見を発表した。

⑥産業の安全基盤が絶えず強まっている。ハイレベルな安全の確保により質の高い発展を堅持し、重大事故の潜在的リスク特別調査対策行動を実施した。郵便や宅配便の実名での引き受け、内容品検査、機械での安全検査という「3項目の制度」を導入した。(新華社北京3月7日)

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