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中国の高性能ロボット開発企業「宇樹科技(Unitree Robotics)」が5月13日、新たな人型ロボット「G1」を発表した。
Unitreeによると、G1は高さ約127センチ、重量約35キログラムで、人間を凌ぐ敏捷性を備えている。移動速度は2m/s以上で、関節が23個から43個あり可動域が広く、最大トルクは膝関節で120ニュートンメートル(N・m)。立ち上がる、手足を曲げて小さくなる、長い棒を振り回すといった難しい動きもできる。
オプションで装着できるロボットハンド「Dex3-1」は、人間の手のように対象物を正確にコントロールしながら扱うことができる。クルミを割ったり、重いものを運ぶなどの通常の操作に加え、卵のように割れやすいものをつかむ動きも極めて正確で安定している。炭酸飲料の瓶の栓を抜く、はんだづけをするといった細かな作業も軽々とこなす。
米インテルのReal Senseデプスカメラ「D435」と、ドローン大手DJIの子会社Livoxの3D LiDAR「MID360」を搭載し、360度のデプス検知を可能にした。2時間の連続使用が可能なバッテリーは簡単に取り外しできる。
今回、標準型と EDU型の2モデルが発表された。価格は標準型が税込み9万9000元(約220万円)、より高度なEDU型は二次開発も可能で、価格はオプションに応じて異なる。
EDU型はオプションでロボットハンドを選択できるほか、膝関節のトルクや手首の最大負荷が標準型より大きい。二次開発用に、NVIDIAのロボット開発向け「Jetson Orin」モジュールをオプションで選ぶこともできる。
Unitreeは昨年、フルサイズの人型ロボット「H1」の量産を始めている。H1は高さ約180センチ、重量は約47キログラムで、走行スピードは人型ロボットとして最速の3.3m/s、世界で初めてバク転を成功させた。
このほか同社の産業用四足歩行ロボットは、すでに変電所や化学工場などで巡回検査や警備、救援などに広く利用されている。今年2月にはシリーズB2で約10万元(約220億円)を調達した。
※1元=約22円で計算しています。
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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