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ロボットアームなどの研究開発を手掛ける中国「大象机器人(Elephant Robotics)」(以下、エレファントロボティクス)がこのほど、プレシリーズBで資金を調達した。清輝投資が主導し、雲卓資本投資も参加した。資金は人型ロボット生産ラインの能力向上と研究開発に使われる。
深圳市で設立されたエレファントロボティクスは、人の動作を模倣した軽量タイプのロボットアームの開発からスタートし、教育用から専門分野向け、ビジネス用途までカバーした汎用型ロボットアームや人型ロボットを展開する。
エレファントロボティクスは、軽量クラスのロボットアームから始めて、モーターや減速機などコア部品も自社で開発。それまで空白だった可搬重量1~3キロのロボットアームと関連製品の市場を切り開き、ロボットアームの操作性や機動力、コストパフォーマンスを大幅に向上させた。
双腕ロボットアームも開発し、2つのアームの協働や同期、反転などを可能にするアルゴリズムを搭載した。単腕のロボットアームを2台組み合わせて使うのに比べ、スピードが2倍から3倍速くなっただけでなく、制御プラットフォームが1台ですむため操作性とコストパフォーマンスが格段にアップした。
大規模言語モデル(LLM)が爆発的な進歩を遂げるなか、人型ロボットはAIとロボットの分野における最先端のテーマのひとつとなった。この分野が大手テック企業や投資家などから注目されるようになると、エレファントロボティクスも人型ロボットへの取り組みを進めた。
同社の人型ロボット「Mercuty B1」は、ロボティクス向けのChatGPTに最も早い時期に対応した製品だ。高解像度マイクロフォンアレイを搭載し、リアルタイムで音声を収集、AI音声認識によるコミュニケーションという新しい体験を可能にした。
ChatGPTを使った音声コミュニケーションのほか、エレファントロボティクスの全ての製品がAIに対応している。視覚と連動した画像識別AIアルゴリズムのパックや、模倣学習に使用できる遠隔操作のデータ収集デバイスなど専門性の高いAIパックが選べるだけでなく、米エヌビディア(NVIDIA)のロボットシミュレーションを行うアプリケーションツール「Isaac Sim」などにも対応可能だ。
詳しい記事を読むには:作業ロボット「Elephant Robotics」、ChatGPTで交流 教育用から専門分野まで対応
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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