加熱する中国のLLM開発競争、大型投資も続々。AIユニコーン「百川智能」、シリーズAで1100億円を調達

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大規模言語モデル(LLM)を開発する中国の人工知能(AI)スタートアップ「百川智能(Baichuan Intelligent)」が、シリーズAで総額50億元(約1100億円)の資金調達を完了したことが分かった。

2023年10月に実施したシリーズA1では、アリババグループやテンセント(騰訊控股)、シャオミ(小米集団)などが出資。その後、北京市と上海市のAI産業向けファンドや深圳市創新投資集団(SCGC)などの地方政府系ファンドも出資に参加した。

関係者によると、百川智能の現在の評価額は200億元(約4200億円)に達しており、近くこの評価額でシリーズBの資金調達を開始するという。

中国では2024年に入ってからLLMを手がけるAIスタートアップの資金調達が相次ぎ、 複数のユニコーン企業が誕生した。うち、「智譜AI(Zhipu AI)」と「月之暗面(Moonshot AI)」の評価額は約30億ドル(約4600億円)、「MiniMax」は約25億ドル(約3900億円)、「階躍星辰(StepFun )」は約20億ドル(約3100億円)となっている。

百川智能は2023年4月10日、検索サービス大手「捜狗(Sogou)」の前最高経営責任者(CEO)王小川氏が設立した。LLMの開発競争が激化するなか、同社は医療分野を選択し、すでにAI健康アドバイザーの内部テストを開始している。

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*1元=約21円、1ドル=約155円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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