ソニー傘下のSIE、「中国風ゲーム」3作品のリリース発表

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中国最大のゲーム見本市「チャイナジョイ2024」が7月29日までの4日間、上海で開かれ、ソニーグループがリリースを発表した「中国風ゲーム」が注目を集めた。

ソニーグループ傘下のゲーム会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)上海の江口達雄董事長兼総裁が会場で「楼蘭Kroraina(Loulan)」「代号:錦衣衛(Brocade-Clad Guard)」「絶暁(Unending Dawn)」の3タイトルを中国のゲーム開発者を対象とした支援プロジェクト「China Hero Project」の第3期に加えると発表し、ソニーのゲームプラットフォームで世界中のプレーヤーに中国風ゲームの魅力を届けることになると述べた。

楼蘭を開発した涼屋遊戯(ChillyRoom)の槐宏文プロデューサーによると、楼蘭はパソコン(PC)とプレイステーション(PS)5に対応したシングルプレー用アクションアドベンチャーゲームで、古代シルクロードを背景に、追放された王族の護衛が古代王国・楼蘭に戻り、愛する人を探す物語だという。

従業員わずか10人余りの涼屋遊戯は、グローバル化が進む中国ゲーム産業の縮図と言える。開発メンバーは上海にいる主要メンバーを除き、スウェーデンや日本、マレーシアに分散する。槐氏は「楼蘭は呪われた運命にあらがい、強敵を倒すストーリーを描いている。神秘的な古代シルクロードがゲームの魅力を高めている」と語った。

明代の歴史にヒントを得た代号:錦衣衛は、武侠を題材にしたアクションロールプレーイングゲームで、四川省成都市のゲーム開発チームが制作した。プレーヤーは古代中国の武侠の世界で「庶民」から「英雄」に一歩一歩成長していく過程を体験できる。

江口氏は、今回発表した3タイトルは中国特有の文化的要素や東洋の神秘的な雰囲気、画面の美しさに加え、巧みなストーリー展開と豊かな世界観が魅力で、世界中のプレーヤーに新鮮な驚きを与えると指摘。ソニーは勢いに乗る中国ゲーム産業の先行きを楽観しており、支援プロジェクトの成功を確信していると述べた。

25日に上海で開かれた中国国際デジタルエンターテインメント産業大会で発表された報告書によると、今年1~6月の中国国内ゲーム市場の売上高は前年同期比2.1%増の1472億6700万元(1元=約21円)で、ゲームユーザー数は0.9%増の6億7400万人と過去最高を更新した。

中国のゲームプロデューサー、応超氏は、中国の豊かな伝統文化がゲーム開発者にインスピレーションをもたらしていると指摘。「中国風」は世界のゲーム開発における重要なカテゴリーになるとの見方を示した。(新華社上海)

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