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中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)は8月21日、2024年4〜6月期決算を発表した。売上高は前年同期比32%増の889億元(約1兆8000億円)と4四半期連続の増収となった。調整後の純利益も20.1%増の62億元(約1200億円)と引き続き高い伸びを示した。 最高経営責任者(CEO)の雷軍氏は、シャオミ史上過去最高の好決算だとした。
スマホの世界出荷台数は28.1%増の4220万台で、スマホ事業売上高は27.1%増の465億元(約9300億円)となった。市場調査会社Canalysによると、世界シェアは14.6%で3位となり、16四半期連続のトップ3入りを果たした。
IoT・生活家電事業の売上高は20.3%増の268億元(約5400億円)、インターネット事業の売上高は11.0%増の83億元(約1700億円)だった。
今回の決算では、注目の電気自動車(EV)関連事業の収益が初めて発表された。イノベーション事業の売上高は64億元(約1300億円)で、うちEV事業の売上高は62億元(約1200億円)、イノベーション事業の純損益は18億元(約3600億円)の赤字となった。
シャオミ初のEV「SU7」シリーズの納車台数は2万7300台、平均販売価格(ASP)は22万9000元(約460万円)だった。1台売るごとに6万元(約120万円)以上の損失を出した計算になる。とはいえ、同社の自動車事業はスタートしたばかりで、工場建設や技術開発、ショールームの設置、人件費などのコストがかさむため、損失が出るのは当然だろう。
雷CEOは21日の決算発表当日、自身のSNSに「自動車製造には苦しみもあるが、必ず成功するはずだ。シャオミのEV事業はまだ資金を投入する段階にあることを理解してほしい」と投稿した。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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