中国の衛星測位システム「北斗」関連産業、大規模応用の段階に

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中国の衛星測位システム「北斗」関連産業は大規模な応用の新段階を迎えている。2024年6月末時点で家電を除く「北斗」対応端末は2700万台を超え、「北斗」が衛星測位サービスに占める割合は50%を上回った。国内のスマートフォン出荷台数1億3900万台のうち「北斗」対応機種は98%を超えた。
 
中国の衛星測位・位置情報サービスの業界団体、中国衛星導航定位協会は12日、湖北省武漢市で開かれた「中国北斗応用大会兼中国衛星航法・測位サービス第13回年次総会」で、「2024中国北斗関連産業発展指数報告書」を発表し、指数形式で「北斗」関連産業の発展状況を紹介した。
 
今年6月末時点までに、家電を除く「北斗」対応端末は前年同期から17.4%(400万台)増えた。中国経済と国民生活に関わる産業での端末応用数は2千万台を超えた。「北斗」はスマホ、ウエアラブルデバイスなどの一般消費者向け製品の必需品となり、人々の生活に浸透しつつある。
 
地域別に見ると、北京を中心とする京津冀地域(北京・天津・河北2市1省)、珠江デルタ地域(広州・深圳・東莞・珠海など9市)を中心とする広東省、長江デルタ地域(上海・江蘇・浙江・安徽の1市3省)を中心とする華東地域、成都(四川)・重慶を中心とする西部地域、鄭州(河南)・武漢(湖北)・長沙(湖南)を中心とする華中鄂豫湘地域が関連産業の集積地となっている。
 
同協会の于賢成会長は、報告書の分析結果について、市場化、産業化、国際化に関連する指数がいずれも新たな段階へと進み、「北斗」関連産業が大規模な応用、質の高い発展の新段階に入ったことを示していると指摘。第5世代移動通信システム(5G)、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)などの技術との融合やイノベーションが一段と進むにつれて、「北斗」は中国デジタル経済の質の高い発展に一層貢献するだろうと予想した。(新華社北京)

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