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エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)の研究開発を手掛ける中国のスタートアップ企業「千尋智能」がこのほど、エンジェルラウンドの追加調達を完了した。車載電池世界最大手・寧徳時代(CATL)の共同創業者で副会長の李平氏が設立した投資会社「柏睿資本」が出資した。今後、人材獲得や商用化に向けたプロダクトの改良を進め、事業拡大を目指す方針だという。
千尋智能は2024年2月に設立され、わずか9カ月で3回の資金調達を完了し、現在も新たな資金調達を進めている。同社は業界をリードするエンボディドAI技術と卓越したロボット開発力を有しており、事前学習モデルや模倣学習、強化学習などを大きな強みとしている。
2024年9月初めには、汎用型ロボットの汎化技術に関する最新の研究成果を発表した。同社のAIロボットはニューラルネットワークアーキテクチャに基づき、非構造化環境(ロボットの作業用に整えられていない環境)でコーヒーを淹れたり、リンゴを手に取ったりといった連続的かつ複雑な動作を成功させ、高い汎化能力を示した。
千尋智能の創業者で最高経営責任者(CEO)の韓峰濤氏によると、同社は産業投資機関のリソースを活用して迅速に市場に切り込み、エンボディドAIの汎化性をさまざま作業で検証していく方針で、2025年には数百台のロボットを納品する計画だという。
(36Kr Japan編集部)
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