中国バイドゥ、24年7〜9月期はやや減収も純利益14%増 AI優先戦略が奏功

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中国ネット大手の百度(バイドゥ)が11月21日、2024年7~9月期の決算を発表した。売上高は前年同期比3%減の336億元(約7100億円)、純利益は14%増の76億元(約1600億円)で、調整後の純利益は59億元(約1200億円)だった。

事業別の売上高は、オンライン広告を中心とするオンラインマーケティング事業が4%減の188億元(約3900億円)と落ち込んだ一方で、人工知能(AI)クラウドサービスなど非オンラインマーケティング事業が12%増の77億元(約1600億円)となり、利益を押し上げた。

バイドゥは5月に「AI優先戦略」への全面移行を発表した。また、李彦宏(ロビン・リー)最高経営責任者(CEO)はこのほど開かれたイベント「百度世界大会2024」で、AIアプリケーションの重要性を再度強調し、「(複数の機能やサービスを統合した)スーパーアプリをたった1つ打ち出すのではなく、数百万の極めて有用なアプリを作り上げる必要がある」と述べた。

決算報告書によると、同社の大規模言語モデル(LLM)「文心大模型(ERNIE)」の11月の1日平均利用回数は15億回に上り、前年同月の5000万回から1年で30倍に増加した。李CEOは決算発表後の電話会議で、2025年の年明けに文心大模型の新バージョンを発表し、AI基盤モデル分野での主導権を確立する方針を明らかにした。

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バイドゥの自動運転タクシー(ロボタクシー)サービス「蘿蔔快跑(Apollo Go)」の2024年7〜9月期の利用回数は、前年同期比20%増の98万8000回となった。同サービス開始から10月28日までの累計利用回数は800万回を突破したという。

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(36Kr Japan編集部)

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