中国アリババ、国内外のEC事業を集約 相乗効果狙う

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中国電子商取引(EC)大手のアリババグループの呉泳銘(エディ・ウー)最高経営責任者(CEO)氏は11月21日、国内外の電子商取引(EC)事業を統合し、新たな事業部門として「EC事業グループ」を設立すると社内メールで通知した。同事業グループのCEOには、海外EC事業のCEOを務めていた蒋凡氏が就任する。

国内向けECプラットフォーム「天猫(Tモール)」と「淘宝(タオバオ)」を束ねる「淘天集団」、国内向けに展開するB2Bマーケットプレイス「1688.com」とフリマサイト「閑魚(Xianyu)」、海外向けECプラットフォーム「AliExpress(アリエクスプレス)」などを手がける「阿里国際数字商業集団」を、新たに設立したEC事業グループに集約する。

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呉氏は2024年9月にアリババグループCEOに着任し、ユーザーファーストと人工知能(AI)主導を戦略上の最重要事項に掲げ、戦略的取捨選択をして中核事業に集中してきた。今回のEC事業グループ設立は将来を見据えた戦略の一環で、国内外のEC事業のリソースをフル活用し、相乗効果を狙う方針だという。

社内メールの中で、呉CEOは「時代は急速に進歩している。アリババは創業25周年を迎えたが、起業家精神を忘れずにイノベーションを続け、中小企業にサービスを提供するという使命を果たし、引き続き社会的価値を創造していく」とした上で、「中国と世界のECは新たな時代に突入し、グローバルなサプライチェーン能力、契約履行能力、そして消費者へのサービス能力が、今後の競争の構図を決定する」と述べた。

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(36Kr Japan編集部)

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