中国BYD、次世代「ブレードバッテリー」を25年に投入 コスト15%削減で王者CATLに迫る

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中国自動車大手の比亜迪(BYD)は、2025年に次世代ブレードバッテリーを発売する予定だという。この技術革新は、電気自動車(EV)の航続距離や急速充電性能を向上させるだけでなく、バッテリーコストを大幅に削減すると期待されている。車載電池メーカーでは、BYDが世界シェア2位だが、この新技術で圧倒的トップの寧徳時代(CATL)との差が縮まる可能性がある。

BYDが2020年3月に発表したブレードバッテリーは、安全性を重視したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーで、現在BYDのすべての新エネルギー車に搭載されている。BYDの中央アジア地区担当ゼネラルマネージャー、曹爽氏はメディアの取材に応じ、次世代ブレードバッテリーは同社の車の走行距離を延ばし、充電速度も向上させると説明した。コストは15%低減する見込みだという。

米金融大手ゴールドマン・サックスの調査部門は、2023年にはキロワット時あたり149ドル(約2万3000円)だった車載電池の世界平均価格が、26年には80ドル(約1万2000円)まで下がる可能性があると予測している。

韓国の調査会社SNE Researchによると、2024年1~9月の車載電池の世界シェアでは、BYDが16.4%を占め、CATLの36.7%とは大きな差がついていた。市場競争が激化する中、BYDはCATLなどのライバルとこれまで以上に激しい戦いを繰り広げるだろう。

*1ドル=約156円で計算しています。

中国BYD、2024年の販売台数が425万台に 世界のEV5台に1台はBYD製


(36Kr Japan編集部)

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