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中国インターネット協会の尚氷理事長はこのほど、2024年は中国でインターネット接続が確立されてから30周年にあたると指摘した。中国のインターネット産業はこの30年間、自国の実情を踏まえ、技術トレンドに順応し、中国の特色あるインターネット発展の道を歩んできたとし、次のように説明した。
中国には世界で規模が最も大きく、技術的に進んだインターネットインフラが整備されている。どの県でも通信速度が1ギガ毎秒ビット(Gbps)のインターネット回線、どの郷でも第5世代移動通信システム(5G)が利用できるようになり、1Gbps回線ユーザー数は世界全体の70.0%を超えたほか、5G普及率は60.0%以上となっている。ネットユーザー数は11億人に迫り、インターネット普及率は78.0%に達した。中国のプラットフォーム企業24社の企業価値は合わせて100億ドル(1ドル=約157円)となり、上場企業8社がインターネット関連企業の時価総額で世界上位30社にランクインしている。
イノベーションの歩みがさらに加速した。中国には登録を完了し、一般向けにサービスを提供できる大規模な生成人工知能(AI)モデルが200近くあり、登録ユーザー数は6億人を超える。生成AIに関する特許出願件数は3万8000件を超え、世界1位を誇る。通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が発表した独自開発の基本ソフト(OS)「鴻蒙(ホンモン、Harmony)」は中国初の完全独自開発OSとなっている。
インターネットの持つ経済に力を与える効果が一段と発揮された。電子商取引(EC)プラットフォームは国が推進する消費財買い替え奨励政策に積極的に関与し、潜在的な消費から実際の消費への転換と消費の高度化を促している。2024年1~11月の全国のオンライン小売売上高は前年同期比7.4%増の14兆元(1元=約21円)、社会消費財小売総額に占める物販の割合は26.7%だった。全国のインターネット病院は3340カ所を超え、オンライン診療サービスを受けた人は年間1億人を上回り、良質な医療資源へのアクセシビリティが向上した。【新華社北京】
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