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中国のオンライン旅行大手、携程集団(トリップドットコム)は4日、「2025年春節(旧正月)旅行総括報告書」を発表し、春節連休期間(1月28~2月4日)の同社サイトでの国境をまたぐ旅行の予約数が前年同期に比べ3割増加したと明らかにした。うち訪中旅行の入場券予約数は2.8倍、ホテル予約数は6割以上増となった。
北部への氷雪観光や南部への避寒旅行のほか、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「春節」を体験する観光が特に人気を集めた。人気観光先は、国内では北京、上海、広州(広東省)、深圳(同)、成都(四川省)、杭州(浙江省)、重慶、西安(陝西省)、南京(江蘇省)、武漢(湖北省)に集中し、氷雪観光ではハルビン(黒竜江省)、長春(吉林省)、北京、瀋陽(遼寧省)などだった。
国内で省をまたぐ旅行の割合は62%になり、行き先はさらに拡大した。レンタカーでのドライブは今年の春節に人気の移動手段となった。同社傘下のレンタカーサービス「携程租車」のデータによると、今年の連休中、国内観光客の55%はレンタカーでのドライブ旅行を選択したという。レンタカーの主力顧客層は80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)で、全体の75%を占めた。レンタカーでの人気観光先上位5都市は成都、海口(海南省)、昆明(雲南省)、三亜(海南省)、広州の順だった。国内観光で次に人気だったのはツアー観光で、全体の27%を占めた。
海外旅行は、連休の観光市場をけん引する原動力となっている。連休中の海外旅行予約数は前年同期比3割増加した。人気の海外旅行先は日本、タイ、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、韓国、米国、ベトナムなどだった。近場では、日本への予約数が前年同期比で倍増した。長距離観光の人気も高く、予約数は米国が53%、スペインが82%、イタリアが56%、フランスが50%それぞれ増加した。
報告書によると、訪中観光客の上位10カ国は上から順に、韓国、米国、マレーシア、シンガポール、日本、英国、タイ、ロシア、オーストラリア、フランスだった。訪中観光客に人気の観光先は深圳、上海、広州、北京、珠海(広東省)、成都、中山、ハルビン、仏山(広東省)、重慶だった。携程の海外サイトでは、ランタン祭り、廟会(びょうえ=縁日)などのプログラムのチケット予約数が8.5倍近くとなった。【新華社北京】
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