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中国ネット大手の百度(バイドゥ)が、アラブ首長国連邦(UAE)で自動運転事業を展開する可能性が浮上している。
バイドゥ傘下の「蘿蔔快跑(Apollo Go)」は中国最大の自動運転タクシー(ロボタクシー)配車サービスで、2024年7月には湖北省武漢市にロボタクシー400台余りを配備して注目を集めた。また、すでに北京、上海、深圳など10都市以上で乗客を乗せたテスト運用を実施しており、累計走行距離は1億3000万キロメートルを超えている。
バイドゥの李彦宏CEOは、UAEのドバイで開かれた第12回世界政府サミット(WGS2025、2月11〜13日)に出席。ドバイ首長国のハムダン皇太子は2月12日、李CEOと面会したと明らかにした。また、UAEのオマール・アル・オラマ人工知能(AI)担当大臣も李CEOと対談した。その際、李CEOは「自動運転技術の進歩は非常に速い。自動運転は人間の運転の10倍安全だ」と述べた。その上で、ロボタクシーは交通事故の死亡率を大幅に下げることができるとし、中国の道路状況は複雑だが、Apollo Goの事故率は人間による運転の14分の1にとどまっていると説明した。これを受け、アル・オラマ大臣は「来年のWGSでは、すべてのタクシーがApollo Goの支援を受けた自動運転車になっていることを期待する」と述べた。
李CEOはまた、AI技術が進歩してコスト削減も進んでいるが、技術革新の最前線に立ち続けるためには半導体やデータセンター、クラウドなどAIインフラへの継続的な投資が必要だとの考えを示した。
(36Kr Japan編集部)
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