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中国ホテル運営大手、華住集団は近ごろ、一部のホテルでフロント業務にスマート技術を試験導入し、チェックイン・チェックアウトのシステムを刷新して全体的な運営効率の向上を図っている。
同集団傘下の全季酒店(ジーホテル)上海虹橋呉中路店に設置された「新フロント」では、事前予約をした利用客が身分証をスマートセルフチェックイン機「華掌柜」の指定位置に置くと、機械が証明書にひもづけられた予約情報を速やかに読み取り、対応する客室タイプを提示する。確認ボタンを押すとルームキーが発行される。チェックインの全手順は非常にスムーズで、10秒余りで完了する。
「新フロント」を導入したホテルでは、ハードウエアとソフトウエアを同時にアップグレードし、チェックイン機の身分証情報の読み取り速度やルームキー発行速度などを適正化した。
フロントスタッフはカウンターで待っているだけでなく、タブレット端末を持ってロビーで宿泊客の出迎えや手伝いを必要とする客のサポートができるようになった。
同集団の新フロントプロダクトマネジャー、王志霄さんは「新フロントを導入したホテルでは人的効率が約40%向上した」と語った。
約200室を有する同集団傘下の漢庭酒店(ハンティンホテル)呉中路店では、チェックイン手続きにスタッフ4~5人が必要だったが、現在は2人で対応できるようになった。これまでは、フロント業務をある程度習熟するのには3カ月を要していたが、今ではわずか60分の研修で完了する。フロントの「定位置」から解放された従業員によるサービスの範囲は従来の数倍に広がり、より多くの宿泊客の要望に対応できるようになった。
配送ロボットからスマート客室、スマートフロントまで、中国のホテル業界は運営効率を高め続けるとともに、宿泊客により温かみを感じる体験を提供している。【新華社上海】
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