中国アートトイ「POP MART」、24年は海外売上高375.2%増 日本市場も拡大中

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

EXCITEのRSSに登録大企業注目記事

中国アートトイ「POP MART」、24年は海外売上高375.2%増 日本市場も拡大中

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

中国のアートトイブランド「泡泡瑪特(POP MART、ポップマート)」が3月26日、2024年12月期決算を発表した。売上高は前の期比106.9%増の130億4000万元(約2700億円)、調整後の純利益は185.9%増の34億300万元(約710億円)だった。中国本土市場の売上高は52.3%増の79億7000万元(約1700億円)。香港、マカオ、台湾を含む海外市場の売上高は375.2%増の50億7000万元(約1100億円)と爆発的に伸び、全体の38.9%を占めた。粗利益率は66.8%(前年は61.32%)と過去最高を更新した。

POP MARTはキャラクターIP(知的財産)の育成と運用を事業の中心に据えている。2024年は「THE MONSTERS(ザ・モンスターズ)」「MOLLY(モリー)」「SKULLPANDA(スカルパンダ)」「CRYBABY(クライベイビー)」の4つの主要IPが売上高全体の58%を占めた。また、25年1月に公開されて空前の大ヒットを飛ばすアニメ映画「哪吒之魔童閙海(ナタ2)」のコラボフィギュアは軒並み完売となっており、業績拡大の起爆剤となりそうだ。

中国アニメ「ナタ2」、「スター・ウォーズ」抜いて世界興行収入ランキング5位に 4月より日本語字幕版上映

決算発表後、POP MARTの株価は約20%上昇した。王寧・会長兼最高経営責任者(CEO)は決算発表会で、2024年はグローバル化戦略が奏功し、予想を上回る業績拡大を果たしたと説明した。

日本ではすでに東京と大阪に直営店8店舗を出店しているほか、ロフトなど全国の商業施設にも常設コーナーを設けている。POP MART JAPANは現在、出店候補地となる全国主要都市の物件情報を募集中だ。

*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録