マツダ、中国で共同開発EV「MAZDA 6e」の量産開始 欧州や東南アジア市場に投入

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マツダの中国合弁会社「長安マツダ」は4月2日、中国・南京工場でグローバル向け電気自動車(EV)「MAZDA 6e」がラインオフし、量産を開始した。南京工場は長安マツダ初の新エネルギー車(NEV)の生産拠点であり、今後は世界供給拠点としての役割も担う。

MAZDA 6eは、2024年4月の北京国際モーターショーで発表された、中国市場向け中型EVセダン「MAZDA EZ-6」をベースに、走行性能や機能性を海外の顧客向けに最適化したモデルで、25年には欧州と東南アジアで発売される予定だ。ただし関税の影響で、欧州での販売価格は中国国内価格(約13万9800元=約280万円)を上回る見込みだという。

同モデルはマツダが中国の合弁パートナーである重慶長安汽車と共同で企画し、長安マツダが開発・生産を担当。マツダが長年培ってきた自動車製造技術、長安汽車の先進的なEV技術、そして中国の強大なサプライチェーンを組み合わせて生産される。このように両社の協力により、転換期の伝統的な自動車メーカーは、コストを抑えながら製品導入を可能にする。

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これまで長安マツダの車両は、マツダが開発し、長安マツダが現地で生産・販売する体制が基本だった。MAZDA EZ-6は両社が共同開発したモデルで、マツダの変革のキーとなる製品として日本でも話題を呼んだ。

MAZDA EZ-6は2024年10月から中国で発売されたが、競争の激しい中国の新エネ車市場の波に乗り切れず、不調にあえいでいる。中国の自動車情報サイト「中国汽車網」によると、同モデルの月間販売台数は2024年11月が2445台、12月が1017台、25年1月が498台、2月が369台だった。

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(36Kr Japan編集部)

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