アップル、ARグラスとヘッドマウントディスプレイの発表時期が確定か

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アップルがARグラスとヘッドマウントディスプレイを発表するとの情報は早くから流れていたが、ようやくスケジュールが確定したようだ。

海外メディアによると、アップル社内の会議において、ARヘッドマウントディスプレイを2022年、ARグラスを2023年に発表することが確認された。会議はアップルのカリフォルニア支社で行われ、ARとVRプロジェクトを担当する副総裁Mike Rockwell氏が司会を務めた。会議ではデザインや機能の詳細についても紹介されたという。会場である、1000人を収容できるスティーブ・ジョブズ・シアターは同社の従業員で埋め尽くされ、ARチームの規模が窺えた。消息筋によると、ARグラスは10年以内にiPhoneに取って代わるとアップルの経営陣は考えている。

今回の情報はアップルの分析で有名な証券アナリスト郭明錤氏の予測と大きく異なる。郭明錤氏は予測の正確さに定評があり、今年10月にはアップルのARヘッドマウントディスプレイが2020年第2四半期に発表されると予測していた。また、台湾のメディアが先週行った報道でも、ARヘッドマウントディスプレイの発表時期は2020年とされ、「広達電脳(Quanta Computer)」と「和碩(PEGATRON)」が組立を担当するとの情報さえ出ていた。

アップルが2017年にARKit機能を発表すると、それに関連する報道が相次ぎ、特許や企業の買収も急ピッチに進んだ。しかし、ハードウェアの発表はまだない。アップルは通常、市場と製品が十分に安定してから初めて新製品を発表しており、今回も一貫して慎重な姿勢だ。

ARをめぐるブームは数年前から始まっており、アップルのようなハードのメーカーよりも、インターネット企業のほうが前のめりになっている。FacebookCTOの Mike Schroepfer氏は、「ザッカーバーグ氏がARの開発を推進してくれた。ARとVRはFacebookが重点的に取り組む3つの技術のうちの1つだ」と話している。現在FacebookのAR/VR事業担当者はAndrew Bosworth氏で、少なくとも4000人のチームメンバーを抱えている。

マイクロソフト、GoogleもAR専門のチームを持っているが、彼らはアップルほど急いでいるわけではない。最新のデータによると、第3四半期のアップルの全世界での製品出荷台数は7%減少した。そのため同社は一刻も早くiPhoneに取って代わる製品を確立したいのだ。そうなれば、アップルのブランド力とモノづくりの実力により、トレンドを牽引し続けるのも難しくないだろう。
(翻訳:小六)

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