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PR大手ベクトルの子会社「オフショアカンパニー」は5月8日、中国テンセントクラウドの技術提供を受け、日本市場向けに特化したAIアバター動画生成サービス「AvaMo(アバモ)」の提供を開始した。
AvaMoは、Avatar(アバター)とMotion(動き)/Movie(映画)を組み合わせた造語で、AIアバターが自然に動く高品質な動画を瞬時に生成できることを表現している。広告からカスタマーサポート、教育コンテンツまで幅広い動画制作に対応する。
広告動画の制作にはシナリオ作成から撮影、編集まで複数の工程が必要で、長い制作期間と数十万円規模の費用がかかるのが一般的だ。AvaMoはテンプレートや音声合成(TTS)、AIアバターを組み合わせて動画制作の工程を簡略化し、制作時間と制作費を最大98%削減できる。初心者でも、クリック操作だけでプロレベルの広告動画を自動作成できるのが特長だ。
縦型動画にも対応しており、TikTokやInstagramのリール、YouTubeショートなどのショート動画も生成できる。また、英語・中国語・韓国語など十数言語に対応しているため、日本国内に限らず、海外向けのプロモーション展開にも活用可能だ。さらに、不正利用を防ぐため、AIと目視確認を組み合わせた二重の審査体制も導入している。
AIによる動画生成市場は近年、急成長している。Market Research Futureによると、世界のAI動画生成市場の規模は、2024年時点では約41億ドル(約6000億円)だったが、2034年には628億ドル(約9兆2000億円)に拡大する見通しだという。
現在のところ、日本の生成AI活用は主にテキスト生成や画像生成にとどまっており、動画分野での本格的な商用利用が課題となっている。オフショアカンパニーは、日本企業の業務効率化と表現力向上を支援するツールとして、AvaMoの普及を目指していく。
*1ドル=約147円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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