中国・長安汽車、タイのNEV工場が稼働 12車種を東南アジア投入へ

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中国自動車大手の重慶長安汽車(Changan Automobile)は5月16日、タイ東部ラヨーン県に新設した新エネルギー車工場で生産を開始した。最初にラインオフしたのは電気自動車(EV)ブランド「深藍(DEEPAL)」の多目的スポーツ車(SUV)「S05」の右ハンドル版で、同社2859万台目の完成車となる。

長安汽車にとって同工場は海外初の完成車工場で、中国自動車大手の比亜迪(BYD)や広州汽車集団(GAC Group)、独自動車部品大手のコンチネンタルなども工場を構えるラヨーン県の港湾・工業地域にある。初期の投資額は約100億バーツ(約400億円)で年産10万台を確保し、将来的には20万台規模に拡大する計画だという。

ラヨーン工場では、「長安(CHANG-AN)」「深藍(DEEPAL)」「阿維塔(AVATR)」の主力3ブランドの全車種を生産し、今後3年間で12車種を順次東南アジア市場に投入する計画。ラヨーンには部品倉庫も設け、右ハンドル車向け部品のグローバル供給拠点とする考えだ。

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長安汽車の朱華栄董事長は、タイでは生産ライン建設に加え、研究開発やアフターサービス体制なども整備する方針を示した上で、総投資額は300億バーツ(約1200億円)に上ると明らかにした。

王輝副総裁によると、ラヨーン工場では左ハンドル車やガソリン車も生産し、中南米市場にも出荷する方針だという。同社は2030年までに年間販売500万台超、うち海外販売150万台を目指している。

*1バーツ=約4円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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