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中国ネット大手の百度(バイドゥ)が発表した2025年1~3月期決算は、売上高が前年同期比3%増の325億元(約6500億円)、純利益は42%増の77億元(約1500億円)だった。
検索やクラウドサービスなど主力事業の売上高は7%増の255億元(約5100億円)だった。とくに人工知能(AI)クラウド事業が42%増と大きく伸び、業績拡大をけん引した。
自動運転事業は今後の成長が期待される重要分野で、傘下の自動運転タクシー(ロボタクシー)配車サービス「蘿蔔快跑(Apollo Go)」の利用回数は75%増の140万回余り、5月までの累計利用回数は1100万件を超えた。すでにアラブ首長国連邦(UAE)のドバイとアブダビでサービスを開始するなど、グローバル展開を加速している。
バイドゥは4月25日、新型の基盤モデル「文心大模型(ERNIE)4.5 Turbo」と推論モデル「文心大模型X1 Turbo」を発表した。いずれも推論速度は高まり、価格は大きく下がっている。
また、米アップルの中国向けAI機能には文心大模型が組み込まれ、音声アシスタント「Siri」や画像検索機能「Visual Intelligence」のクラウドエンジンとして活用されると報じられている。
李彦宏(ロビン・リー)会長兼CEOは以前から、半導体チップ、データセンター、クラウドインフラへの投資を継続し、次世代AIモデルの開発を後押しする方針を示してきた。同社のAI技術はすでに、自動運転や企業向けサービス、開発者ツールなど多くの分野に浸透している。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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