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中国の自動運転企業「文遠知行(WeRide、ウィーライド)」は6月15日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ道路交通局(RTA)および米配車大手のUber Technologies(ウーバー・テクノロジーズ)と協力協定を締結した。三者は協力して、ドバイでロボタクシーの商用サービスを展開する。
サービスはウーバーのプラットフォームを通じて提供される。2025年内に安全を確保する「安全員」を同乗させた商用運行および完全無人による走行試験を実施し、26年1~3月期にも完全無人による商用運行を開始する計画。ウィーライドとウーバーはすでに、RTAの指導のもとドバイでの公道試験を進めている。
ウィーライドは、中国、UAE、シンガポール、フランス、米国の5カ国で自動運転ライセンスを保有する唯一のテクノロジー企業として、グローバル展開を加速させている。2024年12月にはウーバーと提携し、UAEのアブダビで中東最大規模のロボタクシーサービスを開始。25年5月にはウーバーとの戦略提携のさらなる拡大を発表し、今後5年間で欧州や中東などの15都市でロボタクシーサービスを展開する計画を明らかにした。
ドバイ政府は「2030年までに25%のモビリティを自動化する」という壮大なビジョンを掲げているため、多くの中国発モビリティテック企業がドバイを海外進出の実験場と位置づけている。ロボタクシーを手がける小馬智行(Pony.ai)や百度(バイドゥ)傘下の「蘿蔔快跑(Apollo Go)」もドバイでの事業展開を開始した。また、中国の生活関連サービス大手「美団(Meituan)」傘下の出前アプリ「Keeta」も、海外市場への第一歩としてドバイを選んでいる。
(36Kr Japan編集部)
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