注文当日で商品が配達されるECセールの「双11」、その秘密は?

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今年の「双11(ダブルイレブン。11月11日に開催される中国最大のECセール)」では、目を見張るような取引総額のほか、物流に関する話題も沸騰した。これまでは不満の対象だった物流が、今年は一気にスピードアップしたのである。

アリババグループの物流会社「菜鳥(Cainiao)」のデータによると、11月11日午前8:01に、「天猫(Tmall)」の双11期間の荷物発送件数が1億に達した。1億達成まで昨年より59分早くなり、史上最速を更新した。2013年以降の1億点に到達するのにかかった時間を比べてみると、これまでに40時間も短縮されたことがわかる。今年の双11には、事前予約の商品を前もって購入者の近くに配送する対策を取り、これらの商品の9割が当日または次の日に配送されるようにした。

双11期間の物流について、菜鳥の総裁・万霖氏は「配送業者や人員を増やして対応する時代はとうに過ぎた。今はデジタル化で各ファクターをより効率よく回していくことに注力している」と話す。

菜鳥は今年世界最大のスマート倉庫システムを導入し、次世代のスマート倉庫、デジタル倉庫の運用を開始している。なかでも無錫にある次世代のスマート倉庫はAIによる管理のもと、様々なタイプのロボット数千台が同時に作業しており、単位時間あたりの発送可能荷物の数が先代のシステムより60%向上した。

菜鳥が以前公表した情報によると、中国の宅配大手はすでに自動化設備の調整を終えており、万全の態勢で物流のピークを迎えることができるという。例えば、「円通速逓(YTO Express)」は2019年上半期だけで、これまでの合計の2倍近い自動化設備を導入した。双11までに、中国の宅配業全体の自動化ラインは5000キロ以上に上り、すべてが物流のピーク時に使用される。

また、電子タグの使用により、仕分けの効率が30%上がった。荷物ごとに貼付された電子タグは人間の身分証明書のようなものであり、これを使えば数億点に上る荷物から瞬時に特定の荷物を絞り込むことができる。

配送の現場では、菜鳥が数年前から取り組んできた荷物の一時預かりサービスの「菜鳥駅站」の効果が著しい。QRコードスキャンや顔認証などにより、荷物受け取りの効率が50%上がった。

さらに、菜鳥は今年初めて大規模な事前配送を行った。事前予約された商品を届け先の半径10キロ以内に配送することで、双11当日未明に決済を完了させれば、午前中に送達することが可能となった。

今年の双11に際し、菜鳥と中国の宅配大手5社は連名で声明を発表し、長江デルタ圏の26都市の間での荷物をすべて72時間以内に送達すると明言した。双11期間に宅配会社が配送時間を約束したのは初めてのことだ。11月8日には、アリババが233億元(約3500億円)で菜鳥の株式を追加取得すると発表し、持株比率は約51%から約63%に上昇。今後、アリババは菜鳥の技術開発をより強力にサポートし、物流業界のデジタル・トランスフォーメーションを進めていくだろう。

(翻訳:小六)

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