「スマホ1つで世界旅」 スマートツアーガイドを手がける「三毛遊」

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「スマホ1つで世界旅」 スマートツアーガイドを手がける「三毛遊」

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世界の観光地を網羅する旅行コンテンツプラットフォーム「三毛遊(sanmaoyou)」を運営する「三毛信息科技(Sanmao Information Technology)」がこのほど、シリーズAで中国の大手検索エンジン「Sogou(搜狗)」から数千万元(数億円)の資金調達を完了した。調達した資金は、チーム拡充、研究開発、チャネル構築、コンテンツ制作に充てられる予定だ。

2015年に設立された三毛遊は、観光地や博物館・美術館でのスマートガイドを出発点として、ツアーガイドと歴史・文化コンテンツを組み合わせた垂直統合型プラットフォームを手がけるインターネット企業だ。

近年、観光市場の規模は拡大し続けており、自由旅行の観光客も年々増加している。タイトな旅程で多数の観光地を巡るツアーに満足できない旅行客がますます増え、観光地の歴史と文化に関する深い知識を持つガイドへのニーズが高まっている。しかし、プロ人材の供給には限りがある。こうした中で、三毛遊は世界70以上の国・地域で1万カ所以上の観光地および博物館・美術館のスマートツアーガイドサービスを展開している。

スマートツアーガイドサービスでは、三毛遊は自社開発のマップエンジンでユーザーの位置情報を自動的に追跡し、その移動に合わせて適切なコンテンツを提供している。テキスト、動画、写真などのコンテンツは主に政府観光局、観光地、ツアーガイド、ガイドブックなどの紹介に基づいて作成されており、音声録音は外部の専門家や声優に依頼している。ガイド作成には小さな観光スポットなら2〜3日、中~大規模の観光地の場合は約1週間かかるが、月あたり200件の新規コンテンツがリリースされている。リリース前に、各地の地域パートナーが現地でテストと確認を繰り返し、位置情報機能などの精度を調整する。

利用料金は、観光スポットの人気度、案内されるスポットの数、解説者のレベル、コンテンツの質などに基づいて設定されている。単一スポットのプランに加えて、都市や国単位のパッケージプランと追加プランも設けている。

sanmaoyouアプリ

創業者の丁健雄氏によると、ツアーガイドに加えて、三毛遊は青少年向けの「鑑賞アカデミー」セクションを開設し、文化、歴史、芸術、音楽などの分野を網羅する約100コースを提供している。その中の「オンライン展示」コースは、年末にもAR(拡張現実)ツアーサービスを開始する予定だ。実際の展示会場で一度にサービスを提供できる人数は限られており、またコストもかかるが、オンライン展示はこうした問題点を解決できるという。

コンテンツの充実により、三毛遊は単なる旅行用ツールから高いリピート率を誇る文化・学習プラットフォームに生まれ変わっている。トラベル関連Q&A、アート百科事典、カルチャー&クリエイティブモールなどを展開し、「携帯電話1つで世界中を旅する」かのような高品質な体験の提供を目指している。

コンテンツに関して、三毛遊はPGC(プロにより制作されたコンテンツ)、UPGC(プロとユーザーによる共同製作コンテンツ)、UGC(ユーザーにより制作されたコンテンツ)の3本立てだ。観光地や博物館・美術館のガイドコンテンツは主にPGCで構成され、正確性を担保すると同時に、文化、歴史、芸術分野における600人以上の専門家と100以上のコンテンツ製作組織と提携しており、より多様な文化コンテンツを探索している。UGCに関しては、アップロード作業もサポートしている。

広告宣伝では旅行代理店、ツアーガイド、観光施設地、博物館・美術館などと提携しており、国内および海外市場でのプロモーション体制をすでに固めている。大手スマホメーカーのファーウェイ、vivoや中国の大手オンライン旅行会社「トリップ・ドットコム(Trip.com、旧Ctrip)」、地図サービス大手「高徳地図(Autonavi)」、今回の出資者Sogouなどと良好な関係を確立し、ブランド認知度を高めている。現在、アプリの登録ユーザーは約2000万人、有料ユーザーは約400万人で、リピート率は30%。オフシーズン中の月間アクティブユーザー(MAU)は約100万人だが、ピークシーズン中は200万人以上に達する。

丁氏によると、プラットフォームの利益の内訳は、ツアーガイドサービスと青少年向けアカデミーがそれぞれ70%と20%を占めており、観光地向けのカスタマイズサービスが10%となっている。2018年の売上高は600万元(約9000万円)だが、今年はすでに1000万元(約1億5000万円)を超えた。2018年初めに黒字化している。

ツアーガイド市場には、テキスト形式の旅行ガイドや携帯電話ナビゲーションサービスのプラットフォームが多く存在しているが、これらのサービスは旅行先の利用者のニーズには十分に応えられず、あるいはOTA(オンライン旅行会社)などの企業にとって単なる収益源の一つにとどまっている。これに対して、三毛遊の多様なコンテンツ形態および決済方式は、コンテンツの収益性を高めている。

本社所在地は広州で、20人以上の従業員のほか、レコーディング、翻訳、デザインのパートタイムスタッフが数百人もいる。創業者兼CEOである丁健雄氏は、16年の経歴を持つシリアルアントレプレナー。共同設立者でCOOの王梓璇氏は、長年のオンライン旅行プラットフォーム運営経験を持っている。
(翻訳・桃紅柳緑)

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