名教師によるオンラインレッスンで急成長 K12教育アプリの「少年得到」が約16億円を調達

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K12(幼稚園年長から高校まで)向け教育アプリ「少年得到」を手がける「酷得少年(天津)文化伝播有限公司(igetcool.com)」がシリーズA+で1億元(約15億5000万円)の資金調達を完了した。「華創資本(China Growth Capital)」がリードインベスター、「光大控股(EverBright)新経済基金」、「峰瑞資本(FreesFund)」、「光源資本(Lighthouse Capital Group)」がコ・インベスターを務め、シリーズAでリードインベスターとなった「正心谷創新資本(Loyal Valley Capital)」と既存株主である「紫牛基金(Purple Bull Startups)」が引き続き出資し、光源資本は本シリーズ資金調達の独占財務顧問を担当している。

5歳~15歳の青少年向けの教育サービスを提供するアプリ「少年得到」は、2018年4月に正式にリーリスされた。現在コンテンツは主に3つのカテゴリに分けられる。

■ 音声形式の教材。歴史、世界文学作品等の学習参考書のジャンルと恐竜、推理小説等の趣味のジャンルで、180SKUの商品がある。

■ ライブストリーミング形式のセミナー。今年の夏休みには、天文学者の高爽氏の「星の観察教室」がリリースされた。

■ 主力商品であるライブストリーミング国語教室。少年得到の張泉霊董事長が担当し、同時に宿題の添削や学習状況のチェックなどのサービスも提供している。

2019年1月、小学1~2年生向けの「張泉霊の国語教室」の春季クラスがリリースされたが、1500名の枠が1時間で完売し、4000名以上の保護者がキャンセル待ちをすることとなった。9月にリリースされた秋季クラスは対象を小学4年生まで拡大し、計7200名以上の生徒がオンラインで学んでいる。秋季クラスでは、春季クラスから続けて申し込んだ生徒が80%に達している。

名教師による授業は少年得到のカリキュラムの特徴の一つだ。「水滸伝」を解説する鮑鵬山氏や「三国志」を解説する李鵬飛氏のような名教師を発掘するだけではなく、その授業に最適の講師を厳選しているのも少年得到の特色と言える。例えば中国の歴史と四字熟語に跨る学際カリキュラム「歴史の四字熟語教室」に関して、「付墨凡氏は中国で最もこのカリキュラムに適している人だ」と張泉霊氏は語る。その理由は付墨凡氏の経歴にある。付墨凡氏は高考(全国統一大学入学試験)の出題委員であり、試験のポイントとカリキュラムの基準を熟知している。そしてまた同氏は古代中国文化の研究者でもある。『資治通鑑』、『世説新語』などの古典から四字熟語の原典を考証できるのだ。

「名教師による授業」でコンテンツの質を保証するだけではなく、カリキュラムを通じた「方法論の伝授」と「リアルなシーンの復元」が少年得到のコンテンツのまた異なる2つの特徴だ。

「邢立達氏の恐竜教室」を例にとると、恐竜に関する知識を学ぶ過程で、「観察」の方法を伝えている。例えば子どもに「1回につき1つのことだけ観察する」という方法を応用し、「バッタがどれだけ遠くに跳ぶか」、「刺激を受けるとどれだけ遠くに跳ぶか」、「どちらに向かって跳ぶか」を観察するように指導している。それによって、子どもたちは「制御変数法」のような中学1年で学ぶ内容でも容易に理解することができるのだ。

「リアルなシーンの復元」においては、最も真実に近い形に復元されたコンテンツをユーザーに提供している。再び恐竜教室を例にとると、その挿絵は恐竜博物館の専門家が描いたもので、その詳細が全て考古学の要求に合致するよう、1枚1枚の葉まで当時の様子を復元している。

サービス開始から1年半経過した時点で、少年得到の登録ユーザーは約 200 万人以上、月間アクティブユーザー(MAU)はおよそ100万人であり、そのほとんどがユーザーの口コミにより獲得したものだ。少年得到が急速な成長を遂げた秘訣は学校教育を中心としたカリキュラムにあると考えられている。学校の学習内容と密接にリンクさせた教材で、子どもたちの学習に関する視野を広げながら、学習能力を育て、学校の教師と保護者の手を煩わせず安心させているのだ。
(翻訳・桃紅柳緑)

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