ファーウェイ「スマホの新機能はユーザーに価値あるもののみを採用する」

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ファーウェイ「スマホの新機能はユーザーに価値あるもののみを採用する」

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ファーウェイのスマートフォン製品ラインの何剛副総裁が「TechCrunch深圳2019」の席上で、スマホ業界に対する見方を参加者と共有した。何氏は、ファーウェイのスマホのイノベーションは「ユーザーの価値」に基づくものであり、クールな新技術だけを追求したりはしないと述べた。

以下の内容は何剛氏の講演内容を記録し、編集したものである。

私のファーウェイでの勤務期間は21年になる。最初の13年間は無線業務を担当し、2012年1月からスマートフォン業務に移った。この8年間、私たちはゼロからスマホを作り、コンシューマー向けで非常に高いマーケットシェアを獲得した。

私は普段、1日の半分の時間を製品に関する討論に充てている。当社の製品は幅が広く、ファーウェイと「栄耀(Honor)」の2つのブランドがあり、それぞれにハイエンド機と入門機があり、私はチームメンバーとこれらの製品のスペックがどうあるべきかを討論している。スペックの決定は自分の判断に基づいており、その判断が正しいかどうかということが最も精力を使う部分である。同時に、スマホで採用する機能に本当に価値があるかどうかについても、チームのメンバーと何度も確認する。

私たちのベースとなる原則はユーザー価値に基づく革新である。新しい技術が出てきた時、私たちはそれが成熟しているかどうか、あるいはユーザーにとって価値があるかどうかを判断する。新機能が出た時は、社内外に少なくとも500人規模のテストチームを作り、その機能を利用し体験してもらう。それぞれのテスターにはどの機能が好きか、または嫌いかに関し点数を付けてもらう。テスターの評価を通じて、その機能がユーザーにとって価値があるか、採用すべきかどうかを判断する。もしテスターの評価が悪ければ、たとえその技術が魅力的でも私たちは採用しない。

例えば解像度について言うと、人間が識別できる解像度には限界があり、一定の解像度より高くなると人間には見分けがつかず、単にスマホの電力消費を増やすだけで、ユーザーは価値を感じられない。かつてあるメーカーが4K解像度のスマホを発表したが、解像度が高くなると必要なデータ量も増加するため、スマホの操作やアプリの起動が非常に重くなってしまった。スマホ業界はひたすら解像度の向上を追求してきたが、そのブームも徐々に後退し、現在は合理的な解像度まで戻り、ユーザー価値に基づく革新へと回帰してきた。

折り畳みスマホについては、ユーザーがスマホを携帯する時は本体が小さい方が良いが、スマホを見る時には画面が大きいほど良いと思う。この2つの問題のバランスをどう取るか?タブレットぐらいの大きさの画面を折り畳むことによってポケットに入れることができれば、ユーザーにとって価値がある。このため、現段階では折り畳みスマホの開発を継続する方向だ。ではタブレットは完全にスマホに取って代わられるか?これはタブレットがより強力な演算能力と優れた処理能力を持てるかどうかによる。タブレットが十分に強力なスペックを獲得すればれば、特定の状況下ではやはりタブレットのニーズはあると考える。

5Gはユーザーにとってどのような価値をもたらすのかと尋ねる人は多い。私たちは様々な場面を想定しているものの、それらの場面にとって新技術が必要不可欠とはならない可能性がある。例えば3Gが始まった時、私たちはビデオ通話が3Gの切り札であると想定していたが、実際に3Gが実用化され対応するアプリが多くリリースされてみると、ビデオ通話は主要な3G活用場面とならなかった。また4Gサービスが始まった時にも多くのアプリが開発されたが、フードデリバリーや車予約などは、開発者が思いつきもしないアプリであった。

将来のスマホの発展について言うと、いくつかの場面で置き換えが発生するだろう。例えば腕時計で演算を行う、眼鏡がディスプレイとなる、イヤホンがインタラクティブ機器になるなど、日常で使っているものが、徐々にスマホの機能の一部分を担うようになり、このようなIoT機器が50%、いやもしかしたら80%程度のスマホに対するニーズを満たしてくれるようになるかもしれない。

過去数年間、我々の海外市場の中で成長が早いのはヨーロッパ、中東、ラテンアメリカである。東南アジアでの展開はまだ順調ではないが、東南アジアを重要な市場と考え投資している。

今年10月22日、ファーウェイのスマホの全世界出荷台数は2億台に達した。昨年は12月25日だったので、今年はそれより64日早い。米国の制裁による圧力は大きいが、私たちは依然として成長を続けている。来年も全世界のあらゆるシーンに向けて、スマートフォン、イヤホン、スマートウェアラブルデバイスなどを出荷し、急成長を維持していけるよう努力する。
(アイキャッチ画像提供:pexels.com)
(翻訳・普洱)

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