中国物流界のIoT化をけん引する「G7」効率・コスト・安全問題を解決し他業界への応用に挑む

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中国物流界のIoT化をけん引する「G7」、効率・コスト・安全問題を解決し他業界への応用に挑む

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中国の物流IoT業界におけるリーディングカンパニー「G7(滙通天下物聯科技、Huitong Tianxia Logistics and Technology)」はこのほど、8業種を対象とした産業ソリューションを発表するとともに、IIoT(産業向けIoT)によって未来の世界を探求していくと表明した。IoT技術によって宅配便、石炭、セメント、物流パーク、化学工業、大口貨物、食品・飲料、自動車製造など各業界の物流・輸送プロセスにおける効率・コスト・安全上の問題を解決していくという。

スマート物流パークにおけるソリューションの例

G7の翟学魂CEOはこのほど36Krの取材に応え、同社の方針と今後の抱負について語った。以下はその抜粋。

ーー8業種を選んで輸送プロセスの問題解決を先行した理由をお話しください。

「当社はIIoTの第1段階として、物流シーンにおける車両、貨物、人、あるいは重量、体積、温度といった物流リソースとキーポイントを全てIoT化する。第2段階では、それぞれ異なるシーン、異なる要素を効果的に整理・統合し、新たな生産能力を創造していく。当社は既に第2段階に入っている」

「今回選んだ8業種は輸送プロセスにおけるデジタル化率も効率も非常に低く、輸送に関するニーズもほぼ一致しているため、これらの業種を対象とする新たな産業ソリューションの提示を先行した」

ーー新たな産業ソリューションで解決すべき課題とは。

「課題は非常に明確で、それは『効率・コスト・安全』だ」

ーー新たな産業分野向けのソリューション設計にあたっての方針をお話しください。これまで物流分野で構築してきた「ハードウェア・設備+情報化サービス+金融サービス」のかけ合わせは応用できますか。

「当社の産業ソリューションは、IoTによる基本的サービスを前提とする。産業別の対応にあたり、当社は二つの面に検討を加える。一つ目は、通常業務のIoT化。伝票処理や給油などのデジタル化を図り、業務効率を上げるために設備・機器の交換は必須だ。二つ目は、通常業務のIoT化後、必要に応じて特定の業界全体で汎用性のある新たな設備・機器を開発することだ」

「当社は石炭業界に参入して4ヶ月で問題を発見し、石炭運搬用の軽量化車両を開発するに至っている。車両が1トン軽量化されれば、その分石炭を1トン多く積載でき、運転手が得られる報酬も高くなる。また、我々は貨物の積み降ろしの際のを積む時、卸す時重量をそれぞれリアルタイムで把握することで、輸送中のトラブルの有無を示せるようになった。さらに車両に積載された貨物は金融化することもできる」

ーー新事業をどのように普及させる方針でしょうか。

「当社には二つの事業モデルがある。一つ目は、業界のリーディングカンパニーと共に事業を推進すること。当社は数年前、ネット通販大手・京東集団(JD.com)傘下の『京東物流(JD Logistics)』や物流大手のSFエクスプレス(順豊速運)などの大企業と共に、効率的な規格を作り上げた。これらの大企業の物流システムに組み込まれる数千社の中小物流企業も、基本的には当社の規格やプラットフォームを利用している」

「二つ目は、地元密着型のエリアサービスネットワークだ。物流関連施設が集中する地区に当社の小拠点を置き、国内に数百カ所ある物流の拠点を網羅している。このネットワークがきめ細やかなサービスを可能にすると同時に、顧客獲得の重要な手段になる」

ーー新事業展開の課題と抱負をお話しください。

「新たな業界へ参入すれば、それぞれの業界事情を理解し、迅速なリアクションとアップグレードを実行する能力が求められる。IoT関連設備・機器の更新は、アプリの更新のように素早く行えないかもしれない。しかし当社の提携パートナーは大企業ばかりだ。提携パートナーと共に適切な協業のあり方を探ると同時に当社自身の力を高め、業界全体により大きく貢献していく。これが当社に与えられた永遠の命題だ」
(翻訳・田村広子)

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