中国EVメーカーNIO Q3売上高回復 倒産危機を脱したが厳しい状況続く

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中国EVメーカーNIO Q3売上高回復 倒産危機を脱したが厳しい状況続く

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2019年12月28日、中国の電気自動車(EV)メーカー「上海蔚来汽車(NIO)」が第3回大型イベント「蔚来日(NIO Day)」を開催した。蔚来汽車ブームが盛り上がる中、12月30日、同社の2019年第3四半期の財務報告が発表された。同社の売上高は予想を上回る結果となった。

データによると、蔚来汽車の第3四半期売上高は18.368億元(約286億7000万円)で、前期比で21.8%、前年同期比で25.0%の増加となり、市場予測(16.32億元(約254億7000万円))を上回った。調整後純損失は24.51億元(約382億6000万円)で、市場予測の26.65億元(約416億円)より少なかった。前年同期の調整後純損失は23.78億元(約371億万円)だった。

財務報告によると、蔚来汽車は第3四半期に、SUV(多目的スポーツ車)タイプのEV「ES8」603台、ES8より低価格な5人乗りSUV「ES6」4196台の計4799台を出荷した。車両の売上高は17.335億元(約270億6000万円)で、前期比で22.5%、前年同期比で21.5%の増加となった。その他、納車の増加による充電スタンドと付属品の売上の増加により、その他の売上高が1.034億元(約16億2000万円)に達し、前期比で9.9%、前年同期比で142.1%の増加となった。

ウォール街のアナリストは、新たな資金調達が無ければ蔚来汽車は2020年初めに現金が底をつき、倒産危機に見舞われると予測していた。しかし蔚来汽車は一連のコスト削減措置を講じ、今、その成果が表れつつある。

財務報告によると、蔚来汽車の第3四半期の会計期内における販売、総務および事務支出は11.644億元(約182億円)で、前年同期比で30.3%、前期比で18.1%減少している。ストックオプションによる支出は含まず、研究開発による支出は11.163億元(約174億3000万円)で、前年同期比で15.6%、前期比で17.4%減少している。同社の創業者でもある董事長兼CEO李斌氏によると、第3四半期現在、同社の世界における総従業員数は7500人未満だという。

2019年9月30日現在、蔚来汽車が保有する現金、現金同等物、使途制限付信託預金と短期投資の総額は19.607億元(約304億円)だ。

李CEOによると、蔚来汽車は第4四半期に8000台の電気自動車を出荷する予定で、過去最高の出荷台数を記録するという。また、2019年の出荷台数は2.03万台を超えると見込まれている。

12月28日の大型イベント「NIO Day」当日、李CEOは「蔚来汽車はすでに峠を越えた。当社の生産能力、販売台数、ユーザーサービス効率、経営効率と粗利率は改善されつつあるが、厳しい状況は3年から5年続く見込みだ。当社は上場会社であり、多様な資金調達チャネルを活用できる。競争を勝ち抜くことを目指している」と述べた。

作者:「未来汽車日報」(Wechat ID:auto-time)、秦章勇
(翻訳・桃紅柳緑)

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