設立半年で460億円の資金調達、ヒューマノイドの最年少ユニコーン誕生 中国・至簡動力

中国・杭州を拠点とするエンボディドAIロボット企業「至簡動力(Simplexity Robotics)」が、設立からわずか半年足らずで5回の資金調達を完了し、累計調達額が20億元(約460億円)に達した。出資者には紅杉中国(Hongshan)、藍馳創投(BlueRun Ventures)、君聯資本(Legend Capital)、テンセント、アリババなどが名を連ねる。企業評価額はすでに10億ドル(約1600億円)を超え、エンボディドAI分野で現在最も若いユニコーン企業の1社となった。

調達資金は主に、基盤モデルの学習、ロボット本体の研究開発・改良、データ収集、コアアルゴリズムの開発に充てられる。

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至簡動力は2025年7月に設立。すでに2世代にわたるロボット本体の開発を完了し、小規模量産の段階に入っている。概念実証(PoC)も開始しており、まずは工場の作業現場、商業施設、物流といった比較的構造化された環境での活用を想定する。3月末には最新のヒューマノイドロボット「i」シリーズのプロモーション映像を公開し、近く製品を市場投入する見込みだ。映像によると、上半身は一般的な人型ロボットのデザインを踏襲しているが、下半身は二足歩行型ではなく車輪式の台座を採用している。

注目されるのは経営陣の顔ぶれだ。最高経営責任者(CEO)には中国EV大手・理想汽車(Li Auto)で自動運転技術の研究開発責任者を務めた賈鵬氏、会長には同社の元最高技術責任者(CTO)の王凱氏が務めている。

自動運転技術の成熟が進むなか、自動車メーカーでスマート運転開発を担ってきた技術幹部がロボット分野で起業する動きが中国で広がっており、至簡動力はその流れを象徴する存在といえる。

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*1元=約23円 1ドル=約160円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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