中国自動運転企業「QCraft」、約160億円調達 NOA搭載「100万台から300万台」へ

中国の自動運転企業「軽舟智航(QCraft)」がシリーズDで新たに1億ドル(約159億円)を調達したと発表した。今回の資金調達は、中国トップクラスの某自動車メーカー、寧波寧海興泰合基金、梁渓科創産業母基金など、複数の有力な産業機関および投資機関が共同で出資した。調達した資金は主に、「フィジカルAI」技術の研究開発や人材の拡充に充てられる。

2019年初めに設立されたQCraftは、中国でレベル4自動運転と、乗用車向けの高度運転支援機能「NOA(ナビゲーション・オン・オートパイロット)」分野をリードする企業だ。同社は21年末にレベル2++領域に展開して以来、NOAシステム「乗風(Chengfeng)」の搭載台数は100万台を突破した。すでに理想汽車(Li Auto)、奇瑞汽車(Chery Automobile)、広州汽車集団(GAC Group)、吉利汽車(Geely Automobile)、上海汽車集団(SAIC MOTOR)など大手自動車メーカー約10社と提携し、約30車種をカバーしている。

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QCraftは、2026年が「自動運転の黄金の10年」という新たなサイクルの起点になると位置づけている。事業戦略の重点をレベル4自動運転と汎用フィジカルAIへ大きくシフトさせるとともに、海外展開を加速する方針だ。

年内までに、あらゆる走行シーンに対応した都市型NOAを10万元(約230万円)台の大衆車種へ普及させ、無人配送車(ロボバン)の初期的な規模での実用化や自動運転タクシー(ロボタクシー)の小規模な試験運用を推進していくという。さらに、2027年に向けて、NOAを搭載する量産車の台数を300万台以上に拡大させ、ロボバンの10万台規模での量産化、そしてロボタクシーの大規模展開を見据えている。

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*1ドル=約159円、1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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