原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
アップルが主催したiPhoneナイトモード写真コンテストの受賞作が、3月4日に発表された。
受賞作は中国、ロシア、インド、スペインから応募された6点。中国からはフォトグラファー張雨氏の作品が入賞した。
張雨氏はiPhone 11 Pro Maxを使用して日常の一コマを写真に収めた。審査員のJon McCormack氏は「何気ない一瞬を切り取った1枚で、親近感や奥行きに満ちている。まるで自分もそこにいるかのようだ」と評している。Arem Duplessis氏は「とてもリアリティーのある作品だ。立ち上る湯気、光を受けて浮かび上がる人影、全てが見事にそろっている」と述べた。
今回の写真コンテストでは米国、英国、中国、シンガポールなどから集まった10人の審査員が、世界各地から応募された作品数千点の中から6点の受賞作を選出した。受賞作はアップルの公式サイトで発表されるほか、世界各地の屋外広告にも使用される。
スマートフォンのカメラ機能はメーカー各社が全力を傾けるセールスポイントだ。
2015年からアップルは春節に合わせて中国で短編映画を公開しているほか、iPhoneで撮影した写真を募集する「Shot on iPhone Challenge」を毎年開催している。いずれもiPhoneのカメラ機能の素晴らしさを大々的に知らしめる機会になっている。
2019年秋のアップル新製品発表会では、100分間のプレゼンテーションのうち、13分を費やしてiPhone 11 Proのカメラ機能を紹介した。これは新型iPadやApple TVなどを上回る時間配分で、iPhone 11のカメラについて討議するのにさらに7分を割いたことから、海外メディアから「アップルはカメラメーカーになるのか」と揶揄されたほどだ。
アップルに詳しいアナリストのネイル・サイバート(Neil Cybart)氏によれば、アップルはiPhoneの特色とするべく高機能カメラの開発に取り組んでいるという。ティム・クックCEOも、800人体制でiPhoneカメラの改良を進めていることを明らかにしている。
アップル以外に、グーグル、ファーウェイ、サムスン、シャオミなどのスマホメーカーも、こぞってカメラ機能の強化に動き出している。カメラのレンズが増え、画素数も増加の一途をたどるなど、各社ともにカメラ機能の比重はますます大きくなっている。
アップルは今年もiPhoneの新機種を発表する予定だが、新型コロナウイルス流行の影響でサプライチェーンが大打撃を受けている。中国の生産拠点への影響にとどまらず、iPhoneのカメラモジュールを供給する韓国LG Innotekでも従業員が新型コロナウイルスに感染したことから、工場が一時閉鎖される事態となっている。アップル製品に詳しい「天風国際証券(TF International Securities)」のアナリスト郭明錤(ミンチー・クオ)氏によれば、今年後半に発表されるiPhoneはこれまでと同様の超広角レンズを採用する見込みだという。
iPhone12のカメラ機能については、すでに多くのメディアが報じている。英ガジェットサイト「T3.com」が伝えたところでは、複数メディアのリーク情報や予測をもとにして作成された「ConceptsiPhone 」の最新コンセプト動画でiPhone12にクアッドカメラが搭載されていたという。情報によると、iPhone12は背面に3Dセンシングが可能なToFカメラを搭載し、AR(拡張現実)体験も大幅に向上するという。
アイキャッチ写真=ConceptsiPhone動画からのキャプチャ(提供:T3)
(翻訳・畠中裕子)
原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録