生活関連O2O「美団点評」が3Q連続で黒字達成 ユーザーは平均隔週1回でフードデリバリーを利用

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生活関連O2O「美団点評」が3Q連続で黒字達成 ユーザーは平均隔週1回でフードデリバリーを利用

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生活関連O2Oサービスを手がける「美団点評(Meituan Dianping)」が2019年第4四半期(10~12月)および通期(1~12月)決算報告を発表した。

第4四半期の売上高は前年同期比42.2%増の282億元(約4300億円)で、ブルームバーグが予想した256億1100万元(約3900億円)を上回った。第1~3四半期までの売上高の伸び率はそれぞれ前年同期比70.1%、50.6%、44.1%で、徐々に減速していることがうかがわれる。通期の売上高は前年比49.5%増の975億元(約1兆4900億円)、総取引額は同32.3%増の6821億元(約10兆4400億円)だった。

第4四半期の調整後当期純利益は22億7000万元(約350億円)で、前年同期の当期純損失15億8200億元(約240億円)から大幅に改善した。通期の調整後当期純利益は47億元(約720億円)で、ブルームバーグの予想とほぼ一致した。年間を通して財務状況は改善を続け、3四半期連続で黒字を達成している。

第1四半期の純損失額は10億3900万元(約160億円)で、調整後EBITDA(利払・税引・償却前営業利益)では初めて黒字に転じた。続いて第2四半期の調整後EBITDAは23億元(約350億円)、調整後純利益は15億元(約230億円)で、総体的利益で初の黒字となった。第3四半期の調整後純利益は19億4000万元(約300億円)で、2四半期連続の黒字だった。

美団プラットフォームで取引を行ったユーザーは通期で4億5000万人。成長をけん引するのはやはり主力事業のフードデリバリーサービスで、年間取引件数は前年比36.4%増の87億件。ユーザー1人あたりの年間平均取引件数も27.4件と伸びてきている。美団はフードデリバリーサービスで新たに会員制度を導入しており、ユーザーのリピート率向上につなげた。今年は同時に地方都市への進出も続けており、地方での取引件数は45%増となった。

受注件数が増えるにつれ、配達員にかかるコストも増え続けている。今年のフードデリバリー事業の売上原価は446億元(約6800億円)で、前年の329億元(約5000億円)から35.7%増加している。現在、399万人の登録配達員が美団から収入を得ている。

事業別に第4四半期の売上総利益率をみると、フードデリバリー事業が17.7%で、第1四半期の14.4%からは伸びたが、第2四半期の22.3%、第3四半期の19.5%より落ちている。インストア・ホテル・旅行事業は高い売上総利益率を維持しており、88.8%だった。国内ホテルの年間宿泊件数は前年同期比38.2%増の3億9200万件だった。新規・その他事業の売上総利益率は21.2%で、前四半期の18.7%を上回った。他事業とのシナジーを継続的に強化したことが理由だとしている。企業全体の売上総利益率は34.5%で、ブルームバーグ予想の32.429%を上回った。

今年初めから新型コロナウィルスの感染が拡大したため、中国の各業界は一時的に甚大なダメージを被っている。中でも外食産業は深刻だ。今年第1四半期はもちろん、今後しばらくはマイナスの影響が現われると美団はみている。
(翻訳・愛玉)

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