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5月20日、中国スマホ及びIoT家電大手のシャオミ(小米科技)は2020年第1四半期の財務報告書を発表した。
シャオミの第1四半期の売上高は、前年同期比13.6増の497億220万元(約7500億円)で、ブルームバーグ予想の478億6700万元(約7300億円)を上回っている。また、調整後の純利益は同10.6%増の23億元(約350億円)となり、ブルームバーグ予想の21億2600万元(約320億円)を上回っている。
具体的には、同四半期は、シャオミのスマートフォン事業収益は前年同期比12.3%増の303億元(約4500億円)で、IoTサービス及び生活関連消費製品の収益は、同7.8%増の130億元(約2000億円)だった。インターネットサービス事業収益は同38.6%増の59億元(約900億円)となっており、主にインターネットサービスの多様化によるものだ。
出荷台数において、スマートフォンの出荷台数は前年同期比4.7%増の2920万台になった。グローバルモバイル市場シェア拡大の恩恵を受け、2020年3月のスマホ等向けのファームウェアMIUIの月間アクティブユーザー数(MAU)は前年同期比26.7%増の3億3070万人に達した。IoTプラットフォーム上に接続しているデバイス(スマートフォンとパソコンを除く)数は同42.6%増の2億5200万台となった。
シャオミは、5Gスマホなどのハイエンドモデルの影響で、スマートフォンの世界平均販売価格(ASP)が前年同期より高くなり、中国本土では前年同期比18.7%増、海外では同13.7%増となったことを明らかにした。
また、第1四半期の海外市場における売上高は248億元(約3700億円)に達し、前年同期比47.8%増だった。これは売上高全体の50%を占め、同社史上初めて海外売上が半分に達した。
新型コロナウイルスの影響について、シャオミは中国本土では感染症が沈静化しつつあるため、第1四半期末の時点で、主要製品の売上高がパンデミック前の水準に戻ったと決算報告書の中で言及した。 また、同じく厳しい状況の海外市場について、シャオミは「インドやヨーロッパなどの市場が徐々にブロックを解除し、消費者の需要が大きく回復してきている」「分散型の市場配置を意識しているため、迅速に様々な状況に対応できる」と述べた。
金融コングロマリットのクレディ・スイスは、シャオミの海外売上高が予想以上に回復していることと、市場シェアも引き続き拡大できるとの判断により、今年と来年の同社のスマートフォン出荷台数予測を上方修正し、それぞれ7%と10%に引き上げた。
(翻訳・Ai)
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