アリババ1〜3月決算 成長鈍化でも22%増収 GMVは1兆ドルを突破

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5月22日、アリババグループ(阿里巴巴集団)は2020年第4四半期(2020年1月~3月)の財務報告書を発表した。

報告書によると、売上高は前年同期比22%増の1143億1000万元(約1兆7300億円)で、市場予測の1070億3800万元(約1兆6200億円)を上回った。普通株主に帰属する純利益は、前年同期比88%減の31億6200万元(約480億円)で、市場予測の160億8500万元(約2430億円)を下回った。非GAAP指標では、一般株主に帰属する純利益は前年同期比12%増の251億元(約3790億円)だった。

アリババはこれまで12四半期連続で30%以上の前年比増収を維持してきたが、今回は新型コロナウイルス感染症の影響で初めて30%を下回った。だが、成長率は落ち込んだものの、2020年3月31日までの12ヶ月間のGMV(流通取引総額)は7兆530億元(約106兆4800億円)に達し、5年前に設定した1兆ドルの目標を突破した。

18年Q4〜20年Q4、阿里巴巴の前年同期比売上高の成長率図

ユーザーデータを見ると、全世界における年間アクティブ・コンシューマー数は9億6000万人に達した。その中でも、2020年3月の中国小売市場におけるモバイル月間アクティブユーザー数(MAU)は、前年3月より1億2500万人多い8億4600万人に達した。

新型コロナウイルスの影響は、同社のクラウド事業、生活関連事業、エンターテインメント事業にとって追い風となっている。特に阿里雲(アリババクラウド)の年間売上高は400億元(約6040億円)を突破し、前年の247億元(約3730億円)より62%も増加した。好調な業績により、阿里雲の評価額は770億ドル(約8兆2900億円)まで上昇した。IT調査企業ガートナーの調査によると、アジア太平洋地域における阿里雲の市場シェアは26%から28%に増加した。また、2020年3月31日現在、同社オフィスツール「釘釘(Dingtalk)」のユーザー数は3億人を超え、1500万以上の企業組織にサービスを提供している。一方で在宅勤務やオンライン教育の需要が急増しており、それに伴いサーバーコストも上昇している。

(翻訳・Ai)

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