原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国OPPOのインド向けブランドとしてスタートした「realme」が中国市場に参入して1年余り、初めて8製品を一挙にリリースした。
今回のハイライトは5G対応のフラッグシップモデル「realme X50 Pro Player」のリリースだ。今年3月に発表された「X50 Pro」とよく似ており、大手各社のフラッグシップモデルに共通の「スナップドラゴン865」「LPDDR5」「UFS3.1」の三大スペックを搭載している。
同モデルの最大の特徴はゲーミング仕様だ。サムスン「Super AMOLED」ディスプレイで90Hzリフレッシュレートと180Hzタッチサンプリングレートに対応、「和平精英(Game for Peace)」など高フレームレートのゲームも快適にプレイできる。このほかeスポーツクラスのVC液冷システムや360°サラウンドアンテナ、Wi-Fi 6、ドルビーアトモスなども搭載されている。
さらに65W急速充電(SuperDart Charge)に対応しており、4200mAhバッテリーをわずか35分でフル充電できる。「3分間の充電で1時間のプレイが可能」とうたう。
特筆すべきは、X50 Pro Player 6G+128Gモデルの販売価格が3099元(約4万7000円)、発売キャンペーン価格では2699元(約4万円)と、最低価格が3999元(約6万円)のrealme X50 Proよりも安いことだ。
realmeは市場シェア拡大のために、コストパフォーマンス重視を掲げている。情報筋によると、realmeは中国市場への注目度をさらに高め、今後はOPPOの実店舗や販売代理店などを通じてオフラインチャネルを拡大するとみられるが、realmeブランドの店舗を構えることはしないという。
安定しない海外市場と競争が激化する中国市場に面して、ファーウェイやOPPO、vivo傘下のサブブランドはみな、今年はコストパフォーマンス重視の路線をとっている。中でもrealmeとファーウェイのサブブランド「Honor」は全国民に5Gを普及させるべく、価格面から5G機種への切り替えを促そうとしている。vivo傘下の「iQOO」も今年の上半期だけでコストパフォーマンスを売りにした3製品を発表した。
今年、realmeはスマホと「AI+IoT」という2本柱の戦略を立ち上げた。この1年にウエアラブルデバイスやテレビ、スピーカー、スーツケース、車載充電器などスマート製品50点のリリースを計画している。
今回の製品発表会ではスマホ以外のIoT製品もリリースされたが、イヤホンやモバイルバッテリー、リュックなど、カテゴリとしてはいささか新鮮味に欠ける印象だ。
若者の心をつかむため、ワイヤレスイヤホン「Buds Q」はフランスの著名デザイナーであるジョゼ・レヴィ氏にデザインを依頼、丸い小石のようなフォルムに仕上がっている。さらに非売品のrealme X50 Proアニバーサリーエディションも発表された。
(翻訳・畠中裕子)
原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録