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浙江省に本社を置く物流大手「百世集団(Best Group)」が米国証券取引委員会(SEC)に提出した文書によると、アリババは百世集団の株を1億4200万株を保有し、同社クラスA株の持株比率は37.2%、全株式に対する持株比率は33%だった。6月3日の米国株式市場で、百世集団は7.86%高の5ドル49セント(約602円)で取引を終えた。1週間前に百世集団は、アリババの関連子会社に対する総額1億5000万ドル(約165億円)の転換優先債(償還期限:2025年)の発行・販売について最終合意に達したと発表した。今回の債券取引で調達した資金は一般的な企業用途に充てられ、取引は6月4日ごろに完了する。
現在、アリババは中国国内の「通達」系と呼ばれる物流大手(「申通快逓(STO Express)」、「圓通速逓(YTO Express)」、「中通快逓(ZTO Express)」、「韻達快逓(Yunda Express))の株式を異なる比率で保有している。持株比率で見ると、百世集団は33%、申通は14.6%(間接保有)、圓通は9.89%、中通は8.7%、韻達は2%となっている。
2020年第1四半期、百世集団の売上高は前年同期比20.5%減の54億6600万元(約847億円)、非米国会計基準(Non-GAAP)による純損失は7億1200万元(約110億円)を計上し、売上総利益率は前年同期に比べ7.5ポイント減少となる-3.2%だった。第1四半期の小包取扱個数は13億1500万個に達し、売上高は33億6700万元(約522億円)となり、中国全体の市場シェアの約10.5%を占めている。
(翻訳・浅田雅美)
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